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''令和元年度事業''

令和元年度事業
会 告
第72回定時総会審議内容の報告
○平成30年度事業報告(概要)
  第71回定時総会開催:平成30年6月5日
  理事会開催状況
  *平成30年5月10日 ①29年度事業報告・決算報告
             ②役員の選任について
             ③表彰者の選考
             ④第71回定時総会議案書討議
             ⑤紙パルプ技術アドバイザーの承認
             ⑥契約の承認
             ⑦会員の異動
  *平成30年8月17日  ①1/4半期事業・会計報告
             ②30年度収支予算の補正
             ③会員の異動
             ④その他
  *平成30年12月13日 ①2/4半期事業・会計報告
             ②会員の異動
             ③平成31年新年互礼会
④その他
  *平成31年3月14日 ①30年度事業報告・会員の異動
             ②30年度決算見込
             ③30年度補正予算
             ④31年度事業計画
⑤31年度収支予算案
             ⑥第72回定時総会の招集
           ⑦役員の改選
定期監査     平成30年4月12日 実施
           平成29年度事業報告・収支決算及び財産状況の監査
           公益目的支出計画実施報告書に関する監査
  編集委員会開催(4回):技術情報誌「紙パルプの技術」の編集
             第69巻1~4号発行
  技術研修開催 ①新入社員研修 平成30年7月5日(32名参加)
         ②品質管理セミナー 平成30年10月3日(25名参加)
         ③中小企業等技術者研修(中期) 平成30年8月20日~8月31日(14名参加)
        ④電気計装実践技術講座 平成31年1月28日~1月29日(9名参加)
        ⑤中小企業等技術者研修(短期) 平成31年2月18日~2月22日(37名参加)
  技術講演会開催 第1回 平成30年5月23日(31名参加)
         第2回 平成30年7月18日(60名参加))
         第3回 平成30年9月12日(83名参加))
         第4回 平成30年11月28日(41名参加))
         第5回 平成31年2月 6日(61名参加))
  静岡県包装研究会開催 平成30年11月2日(33名参加)
  見学会開催 *平成30年11月14日実施(日本フイルコン㈱静岡営業所)  29名参加
  出前講座 1回実施
  新年互礼会 平成31年1月24日(172人参加)
  「セルロースナノファイバー関連産業の集積に向けた産学官連携を考える」シンポジウム後援
   平成31年3月28日(200人参加)
 ○会員の状況: 231会員(平成31年3月末)
        維持会員 132社、個人会員(1号) 87人、個人会員(2号)12人
 ○平成30年収支決算報告 別添 貸借対照表、正味財産増減計算書
 ○令和元年度会費について  維持会費  40,000円
               個人会費  1号会員 2,000円
                     2号会員 3,000円
 ○役員の選任 
 ○令和元年度事業計画の概要(報告事項)
  製紙工学技術者研修
   ①中期研修(8月)
   ②短期研修(2月下旬~)
   ③新入社員研修(7月)
   ④機械保全(12月)、電気計装(2月)実践研修(各1回)
  技術講演会開催 年5回程度
  品質管理等の講習会 年1回
  包装研究会 年1回
  技術情報誌「紙パルプの技術」の発行
  出前講座 随時
  工場見学会  2回
  会員交流会 (新年互礼交歓会) 1月
 ○令和元年度収支予算(報告事項)
   令和元年収支予算書
 以上を総会にて審議し了承(賛同)を得て閉会した。

令和元年度事業計画
Ⅰ.方  針
 紙パルプ産業は、人口減少、少子化、ICT化の進展による電子媒体への移行といった構造要因の定着により、紙・板紙の需要が低調に推移するなど厳しい状況が続いており、我々紙パルプ産業が取り組むべき課題は多い。
このような状況下、紙パルプ産業が持続発展していくためには、様々な諸課題を克服していくことが求められている。需要にあった供給体制の見直し、一層の生産性向上、省エネ、製品の高付加価値化による持続的な生産体制の構築をはじめ、更なる新製品開発、新市場の創出さらには企業の財産である優秀な人材の育成などを進める必要がある。
当協会は、静岡県紙パルプ産業会の抱える課題を踏まえ、課題解消の一助となるよう各種事業に取り組んでいる。技術情報の提供や紙パルプ産業界にあって、「製紙メーカ、原材料・薬品・設備メーカ、販売各社と製紙(紙加工)ユーザ」の橋渡し役として、技術交流や人的交流の推進に努めるとともにこれからの紙パルプ産業界を支える人材の育成にも積極的に取り組む。
若手技術者に対しては基礎教育と早期戦力化の援助の役割、中堅技術者に対してはレベルアップを図る場を提供しており、本年度も引き続き人材育成、新技術の紹介、人的交流の拡大に向けた施策を実施する。
具体的には、これまでの成果を踏まえて、本県の紙パルプ業界の振興のため、次の諸事業に取り組む。
*次代を担う技術者の育成を目指し、人材育成のための中期及び短期の技術者研修事業
各研修の内容充実を図るとともに個別要望対応型研修の拡充に努める。
 *自動化・省力化・工程安定化のための電気系保全実践技術研修及び機械設備保全技術研修事業
来年度もポリテクセンター静岡の協力を得て各種保全の技術研修を実施する。
 *新製品開発技術・古紙の高度利用と品質アップ技術・省エネ技術・環境調和技術などの新技術に関する講演会、講習会、見学会の開催
富士工業技術支援センター及び静岡県工業技術研究所富士センター協議会との密接な連携を図る。
 *技術情報誌「紙パルプの技術」の発行
紙パルプに関する知見を広めるための技術情報誌として内容の充実に努め、普及啓発を図るため公益的事業として実施する。
 *会員相互の情報交換と交流を図るための会員交流会の開催
 *「アドバイザー」制度の活用
 *新会員の加入推進

Ⅱ.事  業
 1.製紙工学技術者研修
   (1) 中小企業等の中堅職員養成のため、中期技術者研修
   (2) 中小企業等の新規職員の早期戦力化のための研修
     ① 新入社員研修
     ② 製紙工学過程短期技術者研修
   (3) 人材養成事業として電気・計装に関する研修
   (4) 人材養成事業として機械保全に関する研修
   (5) テーマ別研修(品質管理等)
 2.技術振興に関する事業
   (1) 先端技術、高度技術を応用した紙パルプの製造法および加工技術、新製品開発、
包装技術等に関する講演会、講習会等の開催
   (2) 省エネルギー、環境調和技術、品質管理向上のための講演会、講習会等の開催
   (3) 先端技術、生産管理技術、環境調和技術の実情を把握するため見学会の実施
   (4) 紙パルプ製造に関する優れた技術報告及び開発の表彰
   (5) 紙パルプ製造に関する図書、資料を備え会員等への閲覧、貸出
     (富士工業技術支援センターとの協働)
(6) 会員相互の情報交換と親睦を図るため交流会の開催
(7) 出前講座による製紙技術、紙の知識等の普及啓発教育
(8) 「隣の晩御飯シリーズ」の開催
(9) アドバイザー制度
 3.技術情報誌「紙パルプの技術」の発行
   (1) 紙パルプ産業に関する総説、研究論文、報告、新製品・新技術の紹介等を掲載
(2) 年間4回発行、ホームページ掲載

Ⅲ.事業日程
 1.会  議
   (1) 総   会       6月
   (2) 理 事 会   (4回)①5月 ②8月 ③12月 ④3月
   (3) 運営委員会   (1回)①4月
   (4) 編集委員会   (4回)①6月 ②9月 ③12月 ④2月
 2.研   修
   (1) 新入社員研修     7月 (講師の都合により変更がある)
   (2) 中期技術者研修    8月 (講師の都合により変更がある)
   (3) 機械保全技術研修   12月 (講師の都合により変更がある)
   (4) 電気・計装研修    1月 (講師の都合により変更がある)
(5) 短期技術者研修    2月 (講師の都合により変更がある)
   (6) テーマ別研修     随時 例:品質管理、家庭紙の製造等
 3.講演会、講習会、研究会
   (1) 技術講演会   (5回)①5月 ②7月 ③9月 ④ 11月 ⑤2月
    (富士工業技術支援センター及び工業技術研究所富士センター協議会との共催)
   (2) 包装研究会   (1回) 11月
 4.見学会
   (1) 工場見学会   (2回) ①8月 ②11月
 5.会員交流会
   (1) 新年互礼交歓会  1月
 6.技術情報誌の発行
(1) 『紙パルプの技術』(4回発行)①7月 ②10月 ③1月 ④3月
 7.会 員 名 簿
   (1) 会員名簿の発行  8月(総会終了後、変更の問い合わせを実施し発行する。)
 8.特別事項
公益目的支出事業の実施
9.その他
   (1) ホームページの多角的活用
静岡県紙パルプ技術協会情報の発信、情報の共有化、技術紹介、催物の案内
   (2)  新会員の加入促進

令和元年度(2019年度)

第3回技術講演会を開催(令和元年11月27日(水))

 テーマ:「品質安定への最新技術特集」
参加者:49人
会 場:富士工業技術支援センター大研修室

(1)講演者:
荒川化学工業株式会社研究開発本部製紙薬品事業PS1グループ主査 伊藤 亮様
   テーマ:「PAM系紙力増強剤の可視化技術とその応用」
要 旨: 近年の製紙業界においては、資源保護や環境問題、コストダウン等の観点から、古紙配合の増加やクローズド化が進んでおり、製紙用薬品の効果が発現し難い環境へシフトしている。当社では、そのような抄紙環境に対応する紙力剤・サイズ剤開発を進めると共に、紙・パルプと薬品の作用機構を解明するべく、各種分析手法の確立にも注力している。例えば、位相差顕微鏡やSPMを用いた研究では、パルプの液中観察に成功し、パルプ繊維表面における紙力剤の定着状態を直接観察することが可能となった。また、SEM-EDSによって紙中の紙力剤分布を観察し、表面紙力剤の浸透性を確認することも可能となった。本公演では、これらの研究結果等について紹介して頂いた。

(2)講演者:
栗田工業(株)国内営業本部 事業管理部門セールス・サポートチーム 嶋田 竜治 様
テーマ:「S.sensingⓇ」
要 旨: 弊社では、独自のIoT技術で水処理状況を遠隔監視し、計測データや監視状況をインターネット上でいつでも確認できるポータルサイト「S.sensingⓇWEB」により、設備の安定操業や生産性向上、省人化などの課題解決に取り組んでいる。今回、製紙工場の各工程排水に設置されたpHをS.sensingⓇWEBで連続遠隔監視することで、異常水質の総合排水への流入が事前に予測可能となり、排水処理の安定操業と省人化が実現できた。本サービスは、現場の機器にデータ収集端末をケーブル1本で接続するだけで、すぐに遠隔監視がスタートできるため、検討開始後、早期に導入できる点も評価いただいている。




第2回技術講演会を開催(令和元年9月11日(水))

 テーマ:「抄紙機の汚れ対策と操業特集」
参加者:53人
会 場:富士工業技術支援センター大研修室

(1)【人手不足による産業用ロボット活用事例】
協立電機㈱ ロボット本部ロボット部   瀧浪 俊太郎 様
『 近年、「従業員が不足する」と見通している企業は、「足りる」と見通している企業よりも大きく上回っており、「人手不足感」は年を追うごとに強まっています。
   昨今では、ITツールの導入など、様々な取組が考案されていますが、人員不足解消や、生産性向上につながるであろう産業用ロボットを活用しました事例を動画及びシュミレーションにて紹介して頂いた。』

(2)【高圧水クリーナーと汚れ防止技術を融合したカンバス汚れ欠点・断紙対策】
㈱メンテック 販売技術部 国内営業一課    与五沢 悠 様
『 雑誌・雑誌古紙の増配や、スラッジ・テールの利用により、抄紙機に持ち込まれるピッチは年々増加している。この問題に対し、弊社はこれまでに開発してきた薬剤と散布装置によるカンバス汚れ防止技術に高回収率の高圧クリーナーを融合し、汚れ防止と汚れ洗浄の相乗効果を最大化した「ファブリーキーパー」を開発した。
   ファブリーキーパーはクリーナーヘッドと薬剤散布ノズルを直線的に配置し、同期して摺動させることで、高圧水で汚れを除去したきれいなカンバス上に防汚皮膜を形成することができる。また、汚れや洗浄水に対して高回収率を有するめ、欠点やウォーターマークを解消できる。
  本公演ではファブリーキーパーのコンセプト、ならびに実機による適用事例を報告して頂いた。』
  

(3)テーマ:【ドライパート汚れの見える化と汚れ防止システムの自動化による生産性向上への取組】
㈱メンテック 技術開発課        井出 翔太 様
『 リサイクル抄紙において、古紙に由来するピッチ欠点・断紙は生産性に影響を与える大きな課題である。またピッチ欠点が発生すると、ドライヤーフード内に入り要具汚れの確認、清掃作業が必要となるケースもあり、操業中のフード内作業は危険を伴うため改善する必要がある。
この問題に対し、弊社は操業中のドライパート汚れを見える化、
さらに汚れ度合いを定量化し、ピッチ欠点が発生する前に対策を講
じるシステム「スマートパピルス(SmartPapyrus™)」の開発を進めている。SmartPapyrus™により、カンバス汚れの量や位置に応じて、汚れ防止薬剤量の最適化や高圧水クリーナーによる集中洗浄を行うことで、欠点の未然防止が期待される。
本公演ではSmartPapyrus™のコンセプト

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