''平成26年度事業''
平成26年度事業
平成26年度事業
平成26年度 主な事業と活動
【事 業】
1.製紙工学技術者研修
(1) 中小企業等の中堅職員養成のため、中期技術者研修
(2) 中小企業等の新規職員の早期戦力化のための研修
① 新入社員研修
② 製紙工学過程短期技術者研修
(3) 人材養成事業として電気・計装保全に関する研修
(4) 人材養成事業として機械予防保全に関する研修
(5) テーマ別研修(品質管理等)
2.技術振興に関する事業
(1) 先端技術、高度技術を応用した紙パルプの製造法および加工技術、新製品開発、
包装技術等に関する講演会、講習会等の開催
(2) 省エネルギー、環境調和技術、品質管理向上のための講演会、講習会等の開催
(3) 先端技術、生産管理技術、環境調和技術の実情を把握するため見学会の実施
(4) 紙パルプ製造に関する優れた技術報告及び開発の表彰
(5) 紙パルプ製造に関する図書、資料を備え会員等への閲覧、貸出
(富士工業技術支援センターとの協働)
(6) 会員相互の情報交換と親睦を図るため交流会の開催
(7) 出前講座等による製紙技術、紙の知識等の普及啓発教育
(8) 「隣の晩御飯シリーズ」の開催
(9) アドバイザー制度
3.技術情報誌「紙パルプの技術」の発行
(1) 紙パルプ産業に関する総説、研究論文、報告、新製品・新技術の紹介等を掲載
(2) 年間4回 各500部発行
(3) 既発行冊子の保存(電子データ化)
【事業日程】
1.会 議
(1) 総 会 6月
(2) 理 事 会 (4回)①5月 ②8月 ③12月 ④3月
(3) 運営委員会 (1回)4月
(4) 編集委員会 (4回)①6月 ②9月 ③11月 ④2月
2.研 修
(1) 新入社員研修 7月 (講師の都合により変更もあり)
(2) 中期技術者研修 10月 (講師の都合により変更もあり)
(3) 機械保全技術研修 12月 (講師の都合により変更もあり)
(4) 電気・計装研修 1月 (講師の都合により変更もあり)
(5) 短期技術者研修 2月~3月 (講師の都合により変更もあり)
(6) テーマ別研修 随時 例:品質管理、小集団活動、家庭紙の製造等
3.講演会、講習会、研究会
(1) 技術講演会 (5回)①5月 ②7月 ③9月 ④ 11月 ⑤1月
(富士工業技術支援センター及び工業技術研究所富士センター協議会との共催)
(2) 包装研究会 (1回) 11月
4.見学会
(1) 工場見学会 (2回) ①9月 ②11月
5.会員交流会
(1) 新年互礼交歓会 1月
6.技術情報誌の発行
(1) 『紙パルプの技術』(4回発行)①7月 ②10月 ③1月 ④3月
7.会 員 名 簿
(1) 会員名簿の発行 8月(総会終了後、変更の問い合わせを実施し発行する。)
8.特別事項
法人法(法人法、認定法、整備法)改正による対応
(1) 公益目的支出事業の実施
9.その他
(1) ホームページの多角的活用
静岡県紙パルプ技術協会情報の発信、情報の共有化、技術紹介、催物の案内
(2) 富士山紙フェアーへの参加 10月
(3) 新会員の加入促進
【方 針】
2008年のリーマンショック以降厳しい情勢が続いていた我が国経済も、円安を背景に輸出は増加基調となり、公共投資も高い伸びが続き、生産も緩やかな回復を見せている。
しかし、紙パルプ産業では、紙・板紙の国内出荷や輸出が持ち直す中、円安による重油・ガスなどの高騰や電気料金の値上げによるコスト増、物価上昇による家計の圧迫などマイナス要因もあり厳しい状況が続いている。
このような状況下において、紙パルプ産業が持続発展していくためには、様々な努力を重ね諸課題に挑戦し克服していくことが求められている。IT化や省包装、コスト削減、消費構造の変化など、我々紙パルプ産業が取り組むべき課題は多い。
総合的な競争力の強化、国際的視点での経営戦略、地球温暖化・省エネ対策、それらのベースとなる情報収集能力や技術対応力の向上、更なる新製品開発、新市場の創出などを積極的に進める必要がある。
当協会は、紙パルプ産業界にあって、「製紙メーカ、原材料・薬品・設備メーカ、販売各社と製紙(紙加工)ユーザ」の橋渡し役として、技術交流や人的交流の推進に努めてきた。また、紙パルプ産業界を支える人材の育成にも積極的に取り組んできた。
若手技術者に対しては基礎教育と早期戦力化の援助の役割、中堅技術者に対してはレベルアップを図る場を提供しており、当年度も引き続き人材育成、新技術の紹介、人的交流の拡大に向けた施策を実施する。
具体的には、前年度の成果を踏まえて、本県の紙パルプ業界の振興のため、次の諸事業に取り組む。
*次代を担う技術者の育成を目指し、人材育成のための中期及び短期の技術者研修事業
各研修の内容充実を図るとともに個別要望対応型研修「出前講座」の拡充に努める。
*自動化・省力化・工程安定化のための計装制御技術研修及び機械設備保全技術研修事業
今年度もポリテクセンターの協力を得て各種保全の技術研修を実施する。
*新製品開発技術・古紙の高度利用と品質アップ技術・省エネ技術・環境調和技術などの新技術に関する講演会、講習会、見学会の開催
富士工業技術支援センター及び静岡県工業技術研究所富士センター協議会との密接な連携を図る。
*技術情報誌「紙パルプの技術」の発行
紙パルプに関する知見を広めるための技術情報誌として内容の充実に努め、普及啓発を図るため公益的事業として実施する。
*会員相互の情報交換と交流を図るための会員交流会の開催
*「アドバイザー」制度の活用
*新会員の加入推進
第67回定時総会審議内容の報告
○平成25年度事業報告(概要)
第66回定時総会開催:平成25年6月5日
理事会開催状況
- 平成25年5月13日 ①24年度事業報告・決算報告
②役員の選任について
③表彰者の選考
④第66回定時総会議案書討議
⑤紙パルプ技術アドバイザーの承認
⑥契約の承認
⑦会員の異動 - 平成25年6月5日 ①会長、副会長、専務理事の選定
- 平成25年8月5日 ①1/4半期事業・会計報告
②25年度収支予算の補正
③会員の異動
④名誉会員の推薦 - 平成25年12月16日 ①2/4半期事業・会計報告
②会員の異動
③26年度事業の進め方 - 平成26年3月10日 ①25年度事業報告・会員の異動
②25年度決算見込み
③26年度事業計画
④26年度収支予算案
⑤第67回定時総会の招集
⑥役員の変更について
定期監査 平成25年4月11日 実施
平成24年度事業報告・収支決算及び財産状況の監査
公益目的支出計画実施報告書に関する監査
編集委員会開催(4回):技術情報誌「紙パルプの技術」の編集
第64巻1~4号発行
技術研修開催 ①新入社員研修 平成25年7月17日(31名参加)
②中小企業技術者研修(中期) 平成25年10月16日~10月25日(37名参加)
③機械保全実践技術講座 平成25年12月4日~6日(16名参加)
④電気計装実践技術講座 平成26年1月29日~31日(14名参加)
⑤3次元CAD技術講座 平成26年2月4日~6日(5名参加)
⑥中小企業技術者研修(短期) 平成26年2月19日~27日(46名参加)
技術講演会開催 第1回 平成25年5月22日(55名参加)
第2回 平成25年7月16日(69名参加)
第3回 平成25年9月25日(69名参加)
第4回 平成26年1月21日(91名参加)
第5回 平成26年3月18日(64名参加)
静岡県包装研究会開催 平成25年11月1日(23名参加)
見学会開催 *平成25年9月4日実施(日本精工(㈱藤沢工場) 38名参加
*平成25年10月9日実施(紙パルプ技術協会年次大会見学) 28名参加
*平成25年11月12日実施(日本製紙㈱吉永工場) 44名参加
出前講座 2回実施
会員交流事業 平成26年新年互礼交歓会開催 平成26年1月28日(166名参加)
○会員の状況: 258会員(平成26年3月末)
維持会員 148社、個人会員(1号) 94人、個人会員(2号)16人
○平成25年収支決算報告 別添 別添貸借対照表
正味財産増減計算書
○平成26年度会費について
○役員報酬について
○役員の選任 退任理事(3人)の補選
○平成26年度事業計画の概要(報告事項)
製紙工学技術者研修
①中期研修(10月)
②短期研修(2月下旬~)
③新入社員研修(7月)
④機械保全(12月)、電気計装(2月)実践研修(各1回)
技術講演会開催 年5回程度
品質管理等の講習会 年1回
包装研究会 年1回
技術情報誌「紙パルプの技術」の発行(公益目的支出計画事業)
出前講座 随時
工場見学会 2回
会員交流会 (新年互礼交歓会) 1月
○平成26年度収支予算(報告事項)
以上を総会にて審議し了承(賛同)を得て閉会した。
第5回技術講演会を開催
日時:平成27年3月5日
参加者:51名
会 場:富士工業技術支援センター大研修室
(1)【MAPS MEISEI地震対策システムのご紹介】
明星電気㈱ 防災事業部営業部 主幹 練木道夫氏
『東日本大震災の後、巨大な東南海地震が危惧されているなか、国内の地震観測体制と明星電気㈱の考える民間地震防災システムについて事例を交えて紹介していただいた。明星電気㈱が開発した計測震度計は、発災後の初動体制の早期確立や効率的復旧作業の優先判断に役立つこと、JR新幹線の地震対策に使われた技術を発展させた緊急地震速報は、BCP人命保護の観点から必要であり、減災に役立てる活用事例と技術的改善を進める気象庁の動向を解説された。あわせて気象庁が発表する津波情報など、各種防災情報を活用するための情報システムについてもお話しいただいた。』
(2)【工場用排水を利用した小水力発電の可能性】
㈱協和コンサルタンツ 新規事業推進室 佐村公氏
『講演では、工場用排水を利用した小水力発電の可能性について新技術(相反転方式)の導入の可能性に言及され、続いて、相反転方式小水力発電装置の概要や同装置の農業用水路等での稼働例等を交え説明された。また、工場施設へ導入した場合のシステム構成や小水力発電で生み出された電力の使い道として工場独自の利用形態の提案等、電気の地産地消による環境に配慮した工場の在り方(見える化)についてお話しいただいた。』
(3)【富士山噴火に備えて】
富士宮市 防災危機管理室 防災危機管理係 鈴木祐策氏
『昨年9月に発生した御嶽山の噴火や11月に発生した阿蘇山の噴火等、各地で火山活動が活発化しており、活火山である富士山の噴火も新聞やテレビ等で危惧されている。講演では、富士山噴火が危惧されてきた経緯、現在までの対応策、富士山ハザードマップの見方、火山現象の種類、現在の避難観測網、動静、予兆、昨年実施した富士宮市富士山火山三県合同防災訓練2014についてお話しいただいた。』
平成26年度 中小企業等技術者研修(製紙工学課程・短期)
日時 平成27年2月16日(水)~2月20日(木)
座学30時間
場所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室
受講者 29人
内容 製紙の総合的な技術・知識修得の研修です。「製紙概論」「紙料調成法」「古紙処理法」「家庭紙概論」「長網抄製造」「円網抄造」「用紙と印刷」「内部添加剤」「仕上・包装」「紙塗工法」の講義を熱心に受講しました。
- 講義風景①
- 講義風景②
- 講義風景③
- 講義風景④
カリキュラム 別添
中小企業等技術者研修(製紙工学課程・短期)カリキュラム(PDFファイル)
新年互礼交歓会
日時:平成27年1月26日(月)
場所:ホテルグランド富士
参加者:146名
富士市長小長井義正様、静岡県経済産業部地域産業課長木野雅弘様、富士工業技術支援センター長神谷眞好様、静岡県紙業協会常務理事天野厚巳様等を来賓に迎え、多くの会員の参加も得て盛大に懇親を深めることができました。
佐野武男会長の主催者挨拶、引き続き富士市長小長井義正様と静岡県経済産業部地域産業課長木野雅弘様のお二方からご祝辞を賜り、そして大久保賢治副会長の乾杯により懇談会をスタートし、年男への記念品贈呈や恒例の福引抽選やなどで賑わいました。
福引抽選会にご協賛いただいた会社
相川鉄工㈱、荒川化学工業㈱、㈱小林製作所、星光PMC㈱、㈱大善
㈱日刊紙業通信社、ハリマ化成㈱、㈱丸石製作所
御礼申し上げます。ありがとうございました。
佐野武雄会長挨拶
来賓祝辞 富士市長 小長井義正様
来賓祝辞 静岡県経済産業部地域産業課長 木野雅弘様
乾 杯 大久保賢治副会長
閉会の辞 梅原淳副会長
賀詞交歓風景①
賀詞交歓風景②
賀詞交歓風景③
電気・計装実践技術講座
日 時 平成27年1月28日(水)~1月30日(金)
(研修時間 20時間)
場 所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室
受講者 9人
内容 紙・パルプ産業の技術者の皆さんを対象に、生産設備の電気・計装技術を習得していただく研修を行いました。(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構静岡職業能力開発促進センター(ポリテクセンター静岡)の全面的なご支援を受け、同センターから各種機材(PLC、パソコン)を搬入し、個人ごとに機器を動かし、回路修復実習を重点に有接点シーケンスの制御技術について実習しました。
- 研修風景1
- 研修風景2
- 研修風景3
- 研修風景4
第4回紙関連技術講演会を開催(平成26年12月2日)
参加者:62名
会 場:富士工業技術支援センター大研修室
(1)【紙粉フィルターを実装した家庭紙向け欠陥検出システム】
㈱マツボー 産業機械二部 製紙機械課 竹山 康宏 氏
『品質向上に不可欠な欠陥検出機は、家庭紙用抄紙機にはほとんど設置されていない。その理由は、家庭紙生産では周辺環境の紙粉の飛散が非常に多く、従来型のラインスキャン型欠陥検出機は、カメラの前を横切った紙粉を欠陥として捉えてしまい、誤検出を頻繁に起こすためである。本講演では、紙粉の影響を排除する紙粉フィルタを実装した家庭紙用の欠陥検出システムPapertech社WebInspectorの機能、能力、効果等についてお話しいただいた。』
- 講師 竹山 康宏 氏
(2)【家庭紙等の製造における省エネ、歩留り向上、省力化に資する原料機器・部品の紹介】
相川鉄工㈱ 技術営業部長 望月 英雄 氏
『家庭紙、板紙などの製紙工場において、省エネルギー、歩留り向上、省力化は常に課題となっている。この課題達成のための抄紙機アクセサリー、スクリーンなどの原料機器、省エネアジテーターなどの原料機器部品について紹介していただいた』
-講師 望月 英雄 氏
(3)【段ボール包装に変わるクラフト包装機と家庭紙製造現場の作業環境を改善
する最新紙粉集塵技術】
川之江造機㈱ 設計部長 鈴木 昌彦 氏
『トイレットロールの梱包資材は「輸送しやすい」「強度がある」という理由で、
段ボールが主流であるが、段ボールに代わる資材としてクラフト紙に注目し、ロール状のクラフト原紙を使ったトイレットロールクラフト包装機を開発し、各所で稼働させている。梱包材のコスト削減に貢献するクラフト包装機導入の考え方、様々な工夫を紹介していただき、また、抄紙機から加工機まで家庭紙製造現場のより良い作業環境実現のための最新紙粉集塵技術をお話しいただいた。』 - 講師 鈴木 昌彦 氏
- 講演風景①
- 講演風景②
- 講演風景③
平成26年度機械保全実践技術講座
日 時 平成26年11月26日(水)~28日(金)
(研修時間 20時間)
場 所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室 受講者 21人
内容 紙・パルプ産業の技術者の皆さんを対象に、生産設備の機械保全技術を習得していただく研修を行いました。
(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構静岡職業訓練支援センター(ポリテクセンター静岡)のご支援ご協力を頂き、機械保全の概要、工作機械の構成要素、材料の性質、軸受、油空圧等について習得しました。
*カリキュラム 別添
- 講義写真①
- 講義写真②
- 講義写真③
- 講義写真④
第58回 静岡県紙業振興大会開催
日時:平成26年11月21日(金)
場所:ホテルグランド富士
経済産業省紙業服飾品課長補佐、静岡県経済産業部商工業局長、富士市長等を来賓に迎え、盛大に開催されました。
大会宣言「柔軟な発想で時代の変化に対応し、活力ある製紙業界の発展に努めよう」を採択し、この実現のため「ニーズに沿った魅力ある製品を開発し、新しい紙利用の分野を広げる」「紙の多様性を追求して、快適な生活環境の創造に寄与する」「再利用されていない雑がみの回収を推進し、古紙回収率のアップを目指す」を目標に、鋭意努力することを誓いました。
また、紙業界発展に貢献した功労者の表彰が行われ、永年に亘って地域社会や紙業界活動に積極的に取り組んでこられた里和義政氏 (富士里和製紙㈱代表取締役社長)が静岡県知事表彰を受賞されました。当協会の相川鉄工㈱、小林製作所㈱、㈱田島鉄工所、特種東海製紙㈱、特種メーテル㈱、明産㈱の社員の方々13名が優良従業員として静岡県紙業振興協議会会長表彰を受賞されました。
おめでとうございます。
- 静岡県紙業振興大会
- 静岡県紙業振興大会会場
- 静岡県紙業振興大会記念講演
平成26年度工場見学会「㈱日立産機システム清水事業所」
日時:平成26年11月12日
場所:㈱㈱日立産機システム清水事業所
静岡市清水区村松390番地
参加人数:23名
今年度の見学会は、㈱日立産機システム空圧システム事業部様のご協力を得て、㈱日立産機システム清水事業所の見学を実施しました。
同事業所の空気圧縮機の製造ラインを見学するとともに併せて空気圧縮機の性能特性、省エネ改善手順、新製品の紹介等、空気圧縮機の効率的な使用に参考となるお話をお聞きしました。工場では、最先端の設備、機械等により製作されているところや優れた技術にふれることができ、大変有益な見学会となりました。
- ㈱日立産機システム清水事業所様見学会
平成26年度工場見学会≪隣の晩御飯シリーズ≫
日時:平成26年11月6日(13:3 0~15:30)
会場:日本食品化工㈱富士工場
富士市田島30
参加人数:21名
今年度の工場見学会≪隣の晩御飯シリーズ≫は、日本食品化工㈱富士工場様の全面的なご協力を得て開催いたしました。富士工場のコーンスターチ、糖化品、ファインケミカルの製造工程、排水処理施設等を見学しました。また食品安全のマネージメントシステム、5Sの取組、日頃使用している澱粉の基本特性の解説やファインケミカル等の多彩な製品の動向等も知ることができ、大変有益な見学会となりました。
- 日本食品化工㈱富士工場
平成26年度中小企業等技術者研修(製紙工学課程・中期)
日時 平成26年10月15日(水)~10月31日(金) (土日及び20日を除く)
(座学41.5時間、実習24時間 計65.5時間)
場所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室・
内容 紙・パルプ産業の技術者の皆さんを対象に、製紙の総合的な技術を習得していただく研修です。「原材料概論」「紙料調成法」「紙料調成機械」「抄紙機各論」「最近の抄紙機」「内部添加剤」「用紙と印刷」「紙塗工法」「古紙処理法」「仕上包装」「製紙工業における省エネ」「品質管理」「家庭紙の製造」などの講義と「紙料調成・抄紙」「古紙処理・評価」「物性試験」「トイレットペーパー関連試験」の実習を行いました。
受講者 25人
講義風景
- 写真1
- 写真2
- 写真3
- 写真4
- 写真5
- 写真6
実習風景
- 写真1
- 写真2
- 写真3
- 写真4
「第2回 富士山紙フェアに出展しました」
平成26年10月25日、26日に、富士市産業交流展示場「ふじさんめっせ」で行われ1万5千人余が来場した「第2回富士山紙フェア」に参加しました。
「紙のまち富士」を全国に発信する会場に、当協会もブースを設け、技術情報誌「紙パルプの技術」の最近発刊の各号の展示・配布を行いました。
製紙会社の方や「紙」に興味のある一般の方々も手に取られ、35人の方がお持ち帰りになりました。
会場全体では、製紙や紙加工の企業を中心として出展し、68のブースが設けられた。それぞれのブースで家庭紙製品の即売やゲーム等が行われ、多くの親子づれなどで賑わいました。子ども向けには、段ボール巨大迷路、紙すき体験、トイレ紙積み上げコンテストなどのほか、各ブースでは富士の紙の紹介も行われました。
展示コーナーには、紙の歴史、長網式抄紙機の模型(特種東海製紙㈱提供)、製紙工場の映像や富士山オブジェ、工場夜景写真、特種東海製紙㈱の紙アート展「紙わざ大賞」入選作品が多数展示され、多くの来場者の歓心を得ていました。長網式抄紙機模型の展示コーナーには、当協会の技術アドバイザーを配置し製紙工程や抄紙機の解説を行っております。
アイデア紙製品やビジネスプランのコンテストも行われ、「ペーパービジネス大賞」は、段ボールで作った富士木材㈱の「防災トイレ・ダンレット』が選ばれました。
また、各ブースがアイデアや特色を競う「地場産業応援コンテスト」では、1位丸富製紙、2位イデシギョー、3位日本製紙グループとなり、会員企業が活躍されました。
第一回の開催に続き、盛況に執り行われた「第2回富士山紙フェア」
の成功に当協会がささやかながら協力できたことを喜ぶとともに、引き続き、第3回でも、紙の持つ可能性、地域産業の底力を発展させるよう取り組んでまいります。
出展開催状況
- 抄紙機模型展示コーナー
- 抄紙機模型展示コーナー2
- 抄紙機模型展示コーナー3
- 抄紙機模型展示コーナー4
- 静岡紙パ技術協会ブース
- 展示ブース1
- 展示ブース2
- 展示ブース3
- 展示ブース4
- 展示ブース5
- 展示ブース6
- 展示ブース7
品質管理セミナー
1 開催日 平成26年10月2日(木)
2 場 所 静岡県富士工業技術支援センター 大研修室
3 内 容 品質管理の基本的な考え方
4 講 師 静岡県紙パルプ技術協会 技術アドバイザー 久保田 道孝 氏
(元日本大昭和板紙㈱ 技術開発部長)
5 受講者 21人
品質管理の基本理論に講師の経験を交えた話しもあり熱心に聴講されていました。
第3回技術講演会(計装特集)を開催(平成26年9月24日)
参加者:42名
会 場:富士工業技術支援センター 大研修室
(1)【紙面欠点の合理的な検査方法の提案】
㈱ヒューテック神奈川支店 販売課チーフアドバイザー 長谷川 光夫 氏
『㈱ヒューテック社は1978年から36年の長きにわたり、様々な業界に検査装置を納入している。2012年からは製紙業界向けとして、高速カラーカメラによるリアル色弁別機能を搭載したMaxEye.Colorを市場投入し、着実に納入台数を増やしている。歩留まりを考慮しながら確実にNG欠点を検出する事例を、実際に導入・運用しているユーザーの声を交えながら、紙面欠点の合理的な検査方法をご紹介していただいた。』
講師 長谷川光夫 氏
講演風景1
(2)【最近の計装技術動向】
協立電機㈱ 第三営業本部 Bユニット 第2営業部 主任 中村 啓次 氏
『最近の計装技術の技術動向は、データの蓄積及び既存データの収集、そして
それらのデータをどのように活用するかにある。今回は、データの傾向を見る
ことで、①メンテナンス期間の設定や予知保全の実施、②データの遠隔集中監
視による効率化、③ヒストリカルデータの「見える化」による運転操業の改善
等の計装技術をご紹介していただいた。』
講師 中村 啓次 氏
講演風景2
(3)【横河ソリューションサービスのBest Consultationのご紹介】
横河ソリューションサービス(株)VPS本部
エネルギーコンサルティング部 企画・推進Gr 板谷 裕史 氏
『横河ソリューションサービス㈱社は、長年にわたって培ったモノづくりの知識
や経験を活かして、顧客の課題解決、品質向上、効率向上など継続的な企業活
動に向けたコンサルティングサービスに取り組んでおり、今回、これまでにな
い横河独自の操業データ解析手法による実証的コンサルティングを通じて、経
営効率向上に貢献できる事例をご紹介していただいた。』
講師 板谷 裕史 氏
講演風景3
第2回技術講演会を開催
第2回技術講演会を開催(平成26年7月16日)(写真:講演風景等)
参加者:63名
会 場:富士工業技術支援センター大研修室
(1)【労働災害の防止について】
富士労働基準監督署 安全衛生課長 鈴木 祐介 氏
富士労働基準監督署における休業4日以上の労働災害が平成24年は500件、平成25年は454件と減少したが、死亡災害は平成24年3件に対して平成25年5件と増加し、平成26年5月時点で死亡災害は4件と昨年一年間の発生件数に迫る勢いで増加しており、現在「労災死亡事故多発警戒中」であり、また、長期のスパンでも労働災害自体は減少と増加を繰り返しており、いわゆる横ばい状態が続いている状態である。
旧来的な対策では労働災害を大幅に減らすことが難しい状況であることから、リスクアセスメント、安全衛生マネジメントシステムの導入の必要性についてお話しいただいた。
(2)【興亜工業㈱の環境への取組について】
興亜工業㈱ 業務本部 安全環境・システム管理部
安全環境管理課長 小見山 和也 氏
興亜工業㈱では、独自の「クローズド・リサイクル・システム」を核に、自社から排出する廃棄物を有効利用しながら限りなくゼロに近づけていくゼロ・エミッション化を目指し取り組んでいます。更に、ユーザーから発生する紙製廃棄物やオフィス系廃棄物を同社が回収し、それを板紙として再生供給しています。また、排水浄化、自家発電といった様々な対策を進めており、地域とのコミュニティー活動を含め具体的に事例をまじえて紹介していただいた。
(3)【保温ジャケットを利用した省エネ及び作業環境の改善提案】
㈱大商 中部営業所 所 長 落合 龍巳 氏
㈱東伸 ジャケット事業部 谷口 俊博 氏
脱着可能な保温ジャケットで熱源及び配管部を覆うことにより、稼働中の機器の放熱を防ぎ、熱効率をUPさせエネルギー使用量を削減すること、また、機器類との衝突トラブルの緩和効果による作業従事者の火傷の防止、放熱防止効果による室内温度の上昇低減など、省エネと快適な作業環境への改善について具体的にコストメリットや施行事例を交えてお話しいただいた。
講演風景①
講演風景②
講演風景③
ロビー展示風景
平成26年度 新入社員研修(中小企業等技術者研修製紙工学課程)
日 時 平成26年7月8日(火)
(研修時間 6.5時間)
場 所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室
受講者 42人
内容 紙・パルプ産業の入社1年未満の技術者の皆さんを対象に、紙についての一般知識、紙の原材料、古紙処理、抄紙、仕上げ・加工等の概論についての講義と富士工業技術支援センターのパイロットマシン、試験設備等見学の研修を実施しました。
*講師及び研修風景①
*講師及び研修風景②
*講師及び研修風景③
*講師及び研修風景④
*講師及び研修風景⑤
総会開催
第67回定時総会は、来賓に富士市の森田正郁副市長、静岡県の木野雅弘経済産業部商工業局地域産業課長、神谷眞好富士工業技術支援センター長等をお迎えし平成26年6月4日、ホテルグランド富士にて開催しました。
(会員出席者 74名、委任状提出者125名 計199名)
第1号議案 平成25年度事業報告及び収支決算報告並びに監査報告に関する件
第2号議案 平成26年度会費に関する件
第3号議案 役員報酬に関する件
第4号議案 役員の選任に関する件
以上が提案され、満場一致にて可決された。
続いて製紙産業の発展に功績のあった鈴木恭治様に功績表彰を贈呈した。
功績表彰 静岡大学 名誉教授 鈴木恭治 様
引き続き、技術賞、優秀開発賞を贈呈した。
技術賞 「ペーパースラッジの酵素糖化に影響を与える因子の検討」
(協会技術情報誌「紙パルプの技術」第64巻第4号)
イハラニッケイ化学工業㈱ 片平 光 様
沼津工業高等専門学校 蓮見 文彦 様
沼津工業高等専門学校 竹口 昌之 様
特別講演会
特別講演は、日本銀行静岡支店長服部守親様に「静岡県経済の現状と展望」をテーマに講演をしていただきました。
会員の皆さんには格別のご協力を賜り、円滑かつ盛大に総会を執り行うことができました。ここに謹んで感謝申し上げます。
これまで同様皆様のお役にたてるよう各種事業に取り組んでまいりますので、
引き続き、会員の皆様のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
- 総会・佐野会長挨拶
- 表彰式
功績表彰贈呈
技術表彰贈呈
優秀開発表彰贈呈
- 懇親会風景
第1回技術講演会を開催
平成26年5月27日
参加者:80名
会 場:富士工業技術支援センター大研修室
(1)【脱墨剤について】
東邦化学工業㈱千葉研究所紙パルプ助剤研究室長兼大阪研究室長
若月 亮 氏
脱墨工程におけるインキ除去の促進を目的に界面活性剤系脱墨剤が使用されてきた。当該脱墨剤は、原料古紙の変化や装置能力などの諸条件に合わせた設計がなされており、今回は、脱墨工程における脱墨剤の働きや原料古紙変化や装置変化に合わせた脱墨剤側の取り組みを、主として東邦化学工業㈱の開発経験を交えてして講演いただき、加えて環境保護活動の高まりを受け環境側面に考慮した新たな脱墨アイテムの紹介と可能性についてお話しいただいた。
(写真:講師 若月 亮 氏)
(2)【板紙の軽量化に向けた薬品処方への取り組み】
ハリマ化成㈱研究開発カンパニー研究開発センター製紙用薬品開発室
統括リーダー 稲岡 和茂 氏
包装産業では、物流コストの削減を目指す飲料会社の要望と環境負荷低減
のために段ボールシートや使用される板紙の軽量化を促進している。
また、段ボールシートの軽量化では、軽量な板紙で強度を付与することが要求されるが、板紙に要求される紙の強度(圧縮強さや破裂強さ)は坪量に依存しており、軽量化にあたっては軽量紙にて強度を確保する手段が必要となってきている。ハリマ化成㈱では、軽量紙の品質向上に対して、繊維自体の強度を有効利用する抄紙方法や外添薬品による機能付与といった手法が有効と考え、現在、製紙会社への提案を展開している。こうした板紙の軽量化に向けた薬品処方の動向について講演していただいた。
(写真:講師 稲岡 和茂 氏)
(3)【非木材パルプ『パームパルプ』の紹介と工場における省エネの提案】
オー・ジー㈱ 富士支店 竹岡 泰宏 氏
〃 東京支店 西辻 信利 氏
オー・ジー㈱社の取り扱い製品等の概要及び最近の注目している輸入商品非木材パルプ『パームパルプ』や『タピオカ澱粉』について、その特性や用途事例を紹介していただいた。併せて製紙工場等に推奨している省エネ機器(軽量太陽光パネル、LED照明)についてもお話しいただいた。
(写真:講師 竹岡 泰宏 氏、西辻 信利 氏)
- 講演風景
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- ロビー展示