''平成22年度事業''
平成22年度事業
平 成 22 年 度(2010年度)
平成22年度中小企業技術者研修(製紙工学課程・短期)
日 時:平成23年2月22日(火)~3月1日(火) 実施済
(研修時間37時間〈但し実習2時間、見学1時間含む〉)
場 所:静岡県富士工業技術支援センター 研修室
内 容:紙・パルプ産業の技術者の皆さんを対象に、製紙の総合的な技術を習得していただく研修です。「製紙概論」「紙料調成法」「古紙処理法」「円網抄造」「長網抄造」「内部添加剤」「仕上包装」「紙塗工法」「家庭紙概論」「用紙と印刷」「品質管理」などの講義と「紙パルプ試験法」の実習及び「技術支援センター」見学を行いました。
定 員:30名
受講料:会員 20,000円 、非会員 35,000円
申 込:受付締切 平成23年2月4日(金) 実施済
申込先 社団法人静岡県紙パルプ技術協会
〒417-0801 富士市大渕2590-1
電話0545-35-05025
Fax 0545-35-5027
短期研修風景
機械保全実践研修
日 時:平成23年2月24日(木)、25日(金)実施済
(研修時間12時間)
場 所:静岡県富士工業技術支援センター 研修室
内 容:紙・パルプ産業の技術者の皆さんを対象に、「生産設備の機会保全技量の確保、改善能力の向上」を目指す実践講座です。今回のテーマは「設備診断技術基礎コース」です。機械設備等による生産ラインの保全作業における、設備保全や状態保全(CBM)の考え方と非破壊検査技術の概要を理解し、コストや品質の考え方の習得を目指します。
今年度も(独)雇用・能力開発機構静岡センターの全面的なご協力の下、特に実践学習ができるよう同センターから各種機材を搬入して「非破壊検査」「故障診断」の実技・技術習得ができる体制をとって実施しました。
定 員:20名
受講料:14,000円
申 込:締切 平成23年1月31日(月) 実施済
申込先 社団法人静岡県紙パルプ技術協会
〒417-0801 富士市大渕2590-1
電話0545-35-05025
Fax 0545-35-5027
機械保全実習風景
機械保全非破壊検査実習風景
電気保全実践研修
日 時:平成23年2月2日(水)~4日(金) 実施済
(研修時間18時間)
場 所:静岡県富士工業技術支援センター 研修室
内 容:紙・パルプ産業の技術者の皆さんを対象に、「生産設備の電気保全技量の確保、改善能力の向上」を目指す実践講座です。今回のテーマは「PLCよる自動化制御技術」(PLC入門編)です。シーケンサの仕組みとシーケンサによる制御プログラミング法の習得をしました。
今年度も(独)雇用・能力開発機構静岡センターの全面的なご協力の下、特に実践学習ができるよう同センターから各種機材を搬入して実技・技術習得できる体制をとって実施しました。
定 員:20名
受講料:14,000円
申 込:締切 平成23年1月14日(金)
申込先 社団法人静岡県紙パルプ技術協会
〒417-0801 富士市大渕2590-1
電話0545-35-5025
Fax 0545-35-5027
(注)申込多数の場合は、1社1名に限らせていただくことがあります。
電気保全実習風景1
電気保全実習風景2
1月26日工場見学会(日本フェルト)
1月26日、日本フェルト㈱埼玉工場(野村工場長)に28名が参加者して見学会を実施した。
日本フェルト㈱吉崎常務の挨拶、DVDによる会社案内、野村工場長から工場の概要説明・製造工程の解説を受けた。
その後、「織整縫合工程、ニードル工程、仕上工程、検査工程」などを見学。
従来は、紙の原料工程や、製造工程の見学であるが、今回は抄紙に欠かすことの出来ないフェルト用具の見学勉強会で、参加者の熱心な質疑応答もあり、盛況であった。
- 日本フェルト(株)(工場案内の様子)
- 見学会メンバーと日本フェルトの皆様
「新年互礼交歓会」開催
①日時:平成23年1月20日 17:00~
②場所:ホテルグランド富士
富士市平垣本町8-1(電話 0545-61-0360)
三浦会長の挨拶
「虎は千里を走り兎は跳ねる」の株式相場の格言を例え、「飛び跳ねの活躍が期待できる年」と新年の希望を述べる一方、激動する今の政治経済状況にふれ「これが常態と考え、かって苦しい時代を切り抜けてきた力を思い起こし、会員の力強いメンバーと協力し合えば、道は開ける」と挨拶した。
来賓:静岡県代表・富士工業技術支援センター日吉センター長
脚光を浴びている四国中央市の書道パフォーマンスにふれ、「富士地域でも紙のパフォーマンスを発信したらどうか」というユニークな提案がなされた。
来賓:富士市代表・富士市商工農林部土屋部長
富士市の製造品出荷額の30%を占める紙パルプ産業を基幹産業としての重要な認識を強調された。また、4月からスタートする富士市の10年間の第5次総合計画においても、重点事業として取り組むとも、力強い決意をいただいた。
乾杯:佐野副会長
趣味のマラソンを例に挙げ、「上り坂や向かい風の時は、前傾姿勢でペースを乱さないようリズム良く走ることが大事。業界も上り坂であるが、こうしたときこそ鍛えなおすチャンス、と考えて欲しい」と音頭をとった。
交歓会状況
恒例の年男への記念品贈呈、福引抽選会も行った。
福引商品提供会社
「相川鉄工㈱、荒川化学工業㈱、㈱小林製作所、星光PMC株、㈱日刊紙業通信社、
ハリマ化成㈱、㈱丸石製作所」・・・・・・・・感謝申し上げます。
第5回紙関連技術講演会開催
1 日 時 平成22年12月21日(火曜日) 13:30~16:15
2 場 所 富士工業技術支援センター 1階・大研修室(富士市大渕2590-1)
3 会 費 無 料
4 参加者 90名
5 テーマ及び講師
挨拶 富士工業技術支援センター センター長 日吉 公男
(1)【古紙処理工程における最新機器導入による省エネ計画】
日本大昭和板紙(株)吉永工場 工務課長 望月 英範 氏
『当社では、環境行動計画に基づき、2021年度までに「製品あたり化石エネルギー起源CO2排出原単位を1990年度比16%削減、化石エネルギー原単位1990年度比20%削減」を目標に掲げている。各種の温暖化対策工事を計画・実施している中で、主力製品であるダンボール原紙の主原料の古紙処理設備の省エネ計画について紹介した。本計画は、平成23年1月の立ち上げの予定であり、主な内容は「パルパーの改造と各種最新機器を導入することによるフローの簡素化」であり、年間1,500原油KLの省エネになる予定。』
(2)【ヒートポンプの最新情報とその活用最前線】
東京電力(株) 産業エネルギーソリューション部長 原田 光朗 氏
『ヒートポンプ技術は、その技術の急速な進展、地球温暖化問題を背景に、CO2排出量削減・省エネルギー・ランニングコスト圧縮の具体的手段の切り札として実用化され、応用が拡大している。本講演では、ヒートポンプ技術の原理を始め、その得られる効果の大きさ、各分野(家庭用・業務用・産業用)での活用事例、あわせてヒートポンプの高効率運転実現のポイント(たとえば工場等での適用が見込める排熱回収など)を紹介した。また、最近のトレンドである「100℃以上の高温化への対応」「寒冷地(―20℃)対応」についても紹介すると同時に、製紙工程へのヒートポンプ適用の可能性についても考察した。』
(3)【草の根省エネ活動の推進】
王子製紙(株)富士工場 施設部動力課副長 高見 仁 氏
『近年の原油価格高騰に伴い、エネルギーコストは上昇し、紙生産コストに占める割合も大きくなり、収益に大きな影響が出ている。王子製紙グループ各工場では、省エネ量目標を『対総エネルギー割合1.5%以上』として活動に取り組んでいる。しかし、省エネの活動において新しい取り組み内容が減少し、富士工場における2007年度の省エネ実績は、対総エネルギー割合の実績1.4%で目標の1.5%を下回る結果であった。そこで2008年度は、目標の必達を命題として、総力を挙げての省エネ活動の取り組みにより、対総エネルギー割合2.7%を達成した。今回の発表では、同工場が取り組んだ省エネ活動の各内容について紹介した。』
試料断面作製「技術セミナー」開催
アルゴンビームによるエッチングを利用した試料断面作製技術が進み、従来の機械研磨では困難だった紙などの脆弱な材料でも短時間に精密な断面出しが可能となっています。この技術による試料断面作製の事例紹介と実際の機器による実演を行いました。
本セミナーで取り上げる機器は、平成22年度に当センターで購入したものです。
今後の「紙分析」等にご活用下さい。
記
1 日 時 平成22年12月1日(水) 午後1時30分~午後4時10分
2 場 所 富士工業技術支援センター 1階
3 参加費 無 料
4 定 員 60名(先着順)
5 試料断面作製技術セミナーの内容
(13:30~13:40)挨拶 富士工業技術支援センター 研究統括監 杉山 治
(13:40~14:55)
(1)「試料断面作製装置 日本電子SM-09020 の事例紹介と使用法」
日本電子(株)技術企画本部 RDBS 1グループ 菊地 辰佳 氏
(15分 休 憩 )
(15:10~16:10)
(2)試料断面作製装置 日本電子SM-09020 の実演
(グループに分かれて装置の実演を見学しました)
第4回紙関連技術講演会開催(家庭紙特集)
記
1 日 時 平成22年11月10日(水曜日) 13:30~16:45
2 場 所 富士工業技術支援センター 1階・大研修室(富士市大渕2590-1)
3 参加者 164名
4 テーマ及び講師
(13:00~13:30)受付
(13:30~13:35)挨拶 富士工業技術支援センター センター長 日吉 公男
(13:35~14:20)
(1)【最新の家庭紙加工ユニット】
ファビオ・ペリーニ・ジャパン(株)営業部長兼カスタマーサービス部長 加藤 信一 氏
『家庭紙のトイレットロール/キッチンタオル加工において高級化・差別化を進める2つのユニットを紹介する。①最新エンボッサユニットは、エンボッサのスチロールにスリーブを採用したエンボス加工ユニットである。この設備により、容易に色々なパターンの変更が可能となり、多品種小ロットへの対応幅が拡大する。②最新プリンターユニットは、1~4色印刷の各ロール駆動に、独立したサーボモータを採用したギヤレスプリンターである。この設備により版の大きさを自由に変える事が出来、デザインの自由度が大きくなる。』
(2)【家庭紙におけるエンボス加工技術】
由利ロール(株) ロール部営業課長 川勝 敏彦 氏
係長 工藤 祥裕 氏
『エンボス加工について、色々な種類(片面加工、両面加工など)のエンボスについて歴史と現状を解説するとともに、エンボスロール及び弾性ロールの材質やパターン等、最近の動向について紹介した。』
(3)【ヤンキードライヤーのコーティング技術】
メンテック技研(株) 技術部開発チームリーダー 芹澤 将幸 氏
『従来のヤンキードライヤーには、表面保護・磨耗低減・偏磨耗の防止・製品クレープの生成等の目的で、表面にコーティング膜を生成させ、安定した操業を追及している。当社では、従来のハードコーティング型に大きく改良を加えた新しい考え方のコーティング技術(ソフトコ-ティング)を開発し、製品品質の向上と、幅広く多くの実績を上げているので紹介した。』
(4)【ヤンキードライヤー用クレーピングドクター】
川之江造機(株) 設計部長 合田 真二 氏
『当社が技術提携しているスイスBTGエクレパン社のCBCクレーピングドクターホルダーは、ヤンキードライヤー面に対して均一なニップ圧と追従性を実現する独自の加圧機構とブレード角度調整装置を備えている。ドクターブレードのライフアップ、紙切れの減少、クレープ品質のアップ、省エネ、生産性の向上等に寄与する装置として注目できる。既に30台以上の受注実績をあげているこの装置について紹介した。』
平成22年度中小企業技術者研修(製紙工学課程・中期)
日 時:平成22年10月12日(火)~10月27日(水)
(座学36時間、実習24時間 計60時間)
場 所:静岡県富士工業技術支援センター 研修室
内 容:紙・パルプ産業の技術者の皆さんを対象に、製紙の総合的な技術を習得していただく研修です。「原材料概論」「紙料調成法」「紙料調機械」「内部添加剤」「抄紙機各論」「古紙処理法」「家庭紙の製造」「最近の抄紙機」「用紙と印刷」「紙塗工法」「仕上包装」「製紙工業における省エネ」などの講義と「紙料調成」「抄紙試験」「紙質試験」「印刷試験」の実習を行いました。
カリキュラム(PDFファイル)
平成22年度中小企業技術者研修(製紙工学課程・中期)カリキュラム①
平成22年度中小企業技術者研修(製紙工学課程・中期)カリキュラム②
「隣の晩御飯シリーズ第2回」開催
古紙処理・原質・抄紙の工程、設備等をテーマに、第1回と同様に興亜工業㈱様のご協力を得て行いました。
記
1 日 時 平成22年10月18日(月) 13:00 ~ 16:00
2 集合場所 富士工業技術支援センター
受 付 13:00から13:30
受付後バスにて、会場へ移動。
3 研修会場 興亜工業㈱ (富士市比奈1286-2)
4 研修テーマ 古紙処理・原質・抄紙
5 参加人数 40人
6 参加料 お一人「1000円」当日現金。(領収書発行)
第3回紙関連技術講演会(職場の小集団活動特集)終了しました。
記
1 日 時 平成22年 9月29日(水曜日)1 3:00~16:20
2 場 所 富士工業技術支援センター 1階・大研修室(富士市大渕2590-1)
3 内容
(受付:13時00分~13時30)
*挨拶:富士工業技術支援センター (13:30~13:35)
センター長 日吉 公男
*演題1「日本製紙㈱富士工場の小集団活動」・・・・・・・・・・・・(13:35~14:20)
講演者:日本製紙(株)富士工場 技術室技術調査役 神尾 宏光 氏
内 容:『日本製紙グループは、従業員の成長、活力ある職場づくり、強い企業体質を確立するため、小集団活動を通じた業務改善活動を実施しており、ライン管理だけでは達成しにくい職場特有の問題解決を進めている。特徴として、日本製紙における改善提案活動については、近年、オンライン一括処理システム「e-カイゼン」を導入して評価を全工場で統一しており、情報の共有化・活動の活性化を進めている。また人財育成の活動として現場力強化活動を通じ技術技能の伝承を進めており、伝承データの見える化「G-伝承システム」を通じた「能力向上と団塊世代の退職問題にからむ技術の伝承対策」の取組み内容についても紹介をしていただいた。
*演題2「特種東海製紙㈱島田工場のTPM活動」・・・・・・・・・・(14:25~15:10)
講演者:元特種東海製紙島田工場生産技術部 技術室課長 鈴木 宏志氏
内 容:特種東海製紙㈱島田工場は1990年にTPM活動をキックオフし、業界でいち早く(1995年)TPM優秀賞を受賞し、今日も継続して活動している。
TPMの目標は、装置産業における「トータル効率100、故障・事故0」であり、その目標に向かって活動をしている。これらの活動内容について紹介していただきました。発表概要は ①TPMとは、 ②取り組み体制、 ③活動内容(自主保全活動・計画保全活動・教育訓練)、 ④活動の成果 等を報告していただいた。
*演題3「王子製紙㈱富士工場のサークル活動」・・・・・・・・・・(15:25~16:10)
講演者:王子製紙㈱富士工場 研究技術部 部長 福永信幸 氏
内 容:王子製紙㈱富士工場のサークル(小集団)活動は1964年(昭和39年)、現場による自主的活動が発端となり、1968年(昭和43年)には、工場の組織として「QCサークル工場連絡会」が発足して活動が本格化した。現在は、「テーマ解決活動」と「改善提案活動」を二本柱として活動している。「テーマ解決活動」については40あまりのサークルが安全、環境、コストダウン、省エネ、作業性向上などについて取り組み、成果は、年2回の工場発表大会で報告され、優秀サークルはブロック大会あるいは全社発表大会に進む。等について詳細に発表された。
尚、今回発表の3テーマに付き概要を「紙パルプ技術第61巻第3号」に掲載する予定です。
第2回技術講演会開催(計装特集)
記
1 日 時 平成22年8月24日(火曜日)
2 場 所 富士工業技術支援センター 1階・大研修室(富士市大渕2590-1)
*演題1「最新の紙面外観検査装置」
講演者:(株)ヒューテック SISチーム
システムエンジニアエキスパート 高嶋 純一 氏
内 容:紙パルプ業界は、更なる高速化・高精度化の紙面外観装置が求められている。検査装置としては業界大手のヒューテックで開発した、①業界最高速の160MHzの超高速カメラの採用、②画素サイズ14μmの高感度カメラを採用して分解能を大幅に向上させた欠点検出装置、を提案。更に従来機種と異なり、判定を「1次判定・2次判定」と区分することにより過検出状態を排除し、本当に必要な有害欠点か地合判別に属する種類のものか、判別してアウトプットできるシステムになっている。また、複数の検査装置を1台のPCで管理モニターすることにより、工場管理システムの大幅な簡素化と省力化が可能である。
*演題2「ティッシュのオンマシン水分計・坪量計」
講演者:ハネウエルジャパン(株)
富士営業所 所長 望月 昭宜 氏
内 容:ティッシュマシンへのBM計の導入事例は比較的少ない。これは、「抄造グレードが限られている事、機械的なスペースが少ないこと、放射線主任技術者が必要なこと、放射線源の管理面の厳しさ、等」に起因している。しかし、省力化、品質への向上要求などにより、オンマシン計測による管理強化の必要性が高まっている。そこで①赤外線を利用した水分・坪量の計測と最適化、②紙の流れ方向と幅方向の周波数解析とプロセス管理による品質レベルアップと省力化、③ヤンキードクターの管理とクレープコントロール などを目的とした、家庭紙マシン・薄用紙マシンへのBM計(放射線源を利用しない)の導入について紹介していただいた。
*演題3「PLC計装システムの現状と導入事例」
講演者:協立電機(株) 第一エンジニアリング本部 第一SI技術部
峯岸 純也 氏
内 容:IC化による電装技術の進歩に伴って、PLC計装システムの「信頼性・コストパフォーマンス・プログラムの構築・ソフト変更の容易性」が非常に向上してきた。また、従来の簡便性にという長所に加え、監視モリタリング機能も多様化しDCS機能に並びつつある。今回の講演では、最近のPLCシステムの技術状況、導入メリット、取組み事例、等について、システムエンジニヤの立場から解説。
参 加 者 70名
危機管理―事業継続計画(BCP)等―研修会開催
記
1 日 時 平成22年8月11日(水)
2 場 所 富士工業技術支援センター 大研修室
(富士市大淵2590-1)
3 演 題
(1)「東海地震対策の現状と課題」 13:20~14:20
講師 静岡県東部危機管理局
地域支援課 主幹 大木正博 様
東海地震に備える防災対策の基礎知識として、東海地震の予知体制、被害想定、国や県の防災施策等を解説。
トレーニング風景
(2)「事業継続計画(BCP)の策定のヒント」 14:20~16:20
講師 静岡県BCP普及研究会
副会長 石井洋之 様
企業等が自然災害や新型インフルエンザ等感染性疾病の流行等の緊急事態に遭遇したとき、皆さんの会社はどうしますか。
従業員等の命を守り、会社の事業資産の損害を最小限に留め、事業を早期に復旧再開し、事業縮小を防ぐため、平常時の活動、事前の対策、緊急時の対策を策定しておくことで、企業価値の維持向上を図ることが可能となるのではないでしょうか。そのような対策の一つとなるBCP策定のポイントを解説。
参加60名
新入社員研修の実施
協会では、従来から「中期技術者研修(60時間)」「短期技術者研修(36時間)」の研修事業をしていますが、今回、入社1年未満の初任者を対象として「新入社員研修(1日:全6.5時間)」を実施しました。
1、日 時:7月16日(金曜日)
2、研修時間割:
(受付:8:30~9:00)
①紙パルプ業界の現状・・・・・・・・・・・・・・・ 9:00~9:55
②紙の原材料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10:05~11:00
③古紙処理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11:10~12:00
(昼休憩)
④抄紙(含・家庭紙)・・・・・・・・・・・・・・・ 13:00~14:55
⑤仕上・加工(含・家庭紙)・・・・・・・・・・・・・15:05~16:05
⑥工業技術支援センター内プラント見学・解説・・・・16:10~16:40
(含・紙試験見学)
3、研修場所
富士工業技術支援センター(富士市大淵2590-1) 大研修室
3、受講料:5,000円(含・テキスト代)
4、参加者:46名が参加し盛況でした。
開催日:平成22年7月16日
場 所:富士工業技術支援センター
「隣の晩御飯シリーズ第1回」平成22年6月21日開催
開講の目的としましては、
① 我々は、意外と近隣の会社の事業や工程を承知していないことがあります。
② 職場の現業マンには、違う工程やものづくりを知りたいという欲求があります。
③ 薬品製造メーカー・設備メーカー等は、自分たちに、何が協力できるのか。現場を知ることで、ヒントを得ることができます。
④ 異業種を知ることで技術力を高めるヒントが得られます。
⑤ 他社の技術者と知己を得ることで、お互いの技術研鑽につながります。
今年度の第一回を、古紙処理・原質・抄紙の工程、設備等をテーマに、興亜工業㈱様のご協力を得て実施しました。大変盛況で40名の方に参加いただきました。次2回目を9月上句に計画いたします。
記
1 日 時 平成22年6月21日(月) 13:00 ~ 16:00
3 研修会場 興亜工業㈱ (富士市比奈1286-2)
4 研修テーマ 古紙処理・原質・抄紙
労働安全に関する研修会開催
記
1、日 時 平成22年6月23日(水)
2、場 所 富士工業技術支援センター 大研修室
(富士市大淵2590-1)
3、演 題
(1)「富士地区における平成22年度の災害状況」
富士労働基準監督署・安全第2課 神山課長
富士地区における労働災害状況について報告。平成21年度における紙パ業界の災害件数(休業以上)については、25%の減少であったが、死亡災害については2件発生しており憂慮される事態です。
(2)「労働時間等見直しガイドライン」の改正について
静岡労働局労働基準部監督課 指導官 大川様
厚労省は「労働時間等の設定の改善に関する特別措置法」に基づき、労働時間等設定改善指針(平成21年12月8日閣議決定)」を見直した。
主な改定のポイントは「年次有給休暇の取得向上、労働者の健康と安全への配慮」である。これらに関係した制度・指針について講演。
(3)職場意識改善助成金について
静岡労働局労働基準部監督課 指導官 大川様
中小企業において「労働時間の短縮・年次有給休暇の取得の促進等の措置を講じること」を計画・推進するため、2年間で最高200万円を支給する制度について紹介。(計画・推進の例として、ノー残業デーの設定、管理職に対する研修の実施等)
追加テーマ
(財)しずおか産業創造機構の研究開発助成事業について
(財)静岡産業創造機構 主事 加藤様
地域活性化を図るために「研究開発に対する助成」「異業種連携促進事業に対する助成」「地域密着ビジネス新事業に対する助成」など多くの助成措置が計画されている。これらの内容と申請要綱について解説。
参加人数 100名
総会開催(総会審議内容の報告)
平成21年度事業報告(概要)
第62回総会開催:平成21年6月4日開催
理事会開催
*平成21年5月21日 ①総会議案書討議
②21年度役員選出
③総会時の感謝状・表彰選考
*平成21年6月4日 ①役員選出
*平成21年8月21日 ①役員選出登記
②事業報告・事業計画
③新公益法人制度の審議
*平成21年12月17日 ①事業報告・事業計画
②新公益法人制度の審議
*平成22年3月29日 ①事業報告・事業計画
②新公益法人制度について総会議決事項の審議
③事務局体制について審議
編集委員会開催(4回):協会誌「紙パルプの技術」の編集
第60巻1~4号刊行
技術研修会開催
*中小企業技術者研修会(中期):平成21年10月13日~27日(29名参加)
*機械保全実践研修:平成22年1月26日~28日(21名参加)
*電気保全実践研修:平成22年1月26日~28日(20名参加)
*中小企業技術者研修会(短期):平成22年2月23日~3月2日(27名参加)
技術講演会開催
*第1回:平成21年6月17日(148名参加)
*第2回:平成21年9月11日(103名参加)
*第3回:平成21年10月17日(105名参加)
*第4回:平成21年12月7日実施(126名参加)
*第5回:平成22年2月7日実施(105名参加)
包装研究会開催:平成21年11月13日(64名参加)
安全管理者講習会開催:平成21年8月25日(129名参加)
分析技術セミナー開催:平成22年3月11日実施(66名参加)
見学会開催
*平成21年12月7日実施
日本大昭和板紙㈱草加工場、日本製紙クレシア㈱東京工場
*平成22年1月29日実施
東海パルプ㈱島田工場、相川鉄工㈱岡部工場・研究棟
*出前講座:6回実施
*隣の晩御飯(研修会):6回実施
*会員交流事業:平成22年新年互礼会
会員の状況:全265
維持会員:150社
正会員:85名
個人会員:30名
平成21年の収支決算報告
平成22年度事業計画の概要
製紙工学技術者研修の実施
*中期研修(10月)
*短期研修(3月)
*新入社員研修(7月)
協会誌「紙パルプの技術」の発行:4回
技術講演会開催:5回程度
安全・防災・危機管理、品質管理等の研修会:2~3回
包装研究会の開催」:1回
テーマ別研修会:随時
隣の晩御飯シリーズ開催:数回
工場見学及びその他見学研修会:数回
会員親睦事業(新年互例交歓会)
アドバイザー制度の充実(人材バンク登録)
平成22年度予算審議
役員一部交替の審議
(理事7名の辞任。6名の選任)
「新公益法人制度」についての今後の方針
①一般社団法人に移行
②新組織として
「総会・理事・理事会・監事」をおく。
今後「法人移行検討委員会」で「定款」素案を作り、理事会に諮り臨時総会にて機関決定をし、期日(平成25年11月末)までに移行をする。
以上を総会にて説明し了承(賛同)を得た。
↓写真をクリックすると拡大できます。
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・特別講演 16:30~17:30
演題:「経済の展望と課題」
講師:日本銀行静岡支店長 川添 敬 様
*講演内容については、「紙パルプの技術第61巻第1号」に掲載
懇親会
ホテルグランド富士 17:30~18:30
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第63回定時総会
表彰者氏名
○感謝状贈呈
感謝状 副会長
特種東海ホールディングス㈱ 片桐 善彦 様
新タック化成㈱ 山北 篤史 様
功績表彰 専務理事 壽 和徳 様
○技術表彰
PSAの塗工顔料としての基本的性質 (協会誌第60巻第1号及び第3号)
富士工業技術支援センター 深沢 博之 様
齊藤 将人 様
大要:PSAの粒子形態及び塗工層における細孔分布などを解析することにより、「インキセットと印刷光沢の発現」を同時に得ることのできるPSAの顔料条件を見出した。この研究はPSAの高度実用化に大きく寄与することが期待できる。
○優秀開発表彰
高速化・高品質化に対応したフェルトの開発
日本フエルト株式会社 代表取締役社長 大山 芳男 様
大要: 抄紙機の高速化・省エネ化・高品質化に、用具の果たす役割は非常に大きい。日本フェルト㈱は、他社に先駆けて「①ウレタン樹脂加工をして搾水性をあげ高速化に寄与した。また②溶融繊維を採用して表面性・耐磨耗性を上げた」など新しい技術開発をし、業界の発展に尽くした。
第1回紙関連技術講演会
(1)完全二つ割りメカニカルシールによるトータルコストの削減
日本ジョンクレーン(株) 発表
パルプチェストのアジテーターは、片持ち支持加重であるため軸触れが大きく軸封シールが難しい。このような場所に、従来のグランドシール方式を簡単に改造することが可能なメカニカルシールの解説がなされた。市内の製紙会社の採用事例では、改造後メンテナンスフリーとなり駆動動力が減少した報告がなされた。(写真:メカシールの展示風景)
(2)①パルパーと②リファイナーの省エネ
相川鉄工(株) 発表
①従来より大幅に省エネになる(能力アップ)新型パルパー(ヘリックスパルパ)が紹介された。既設のパルパーのロータのみを取り替えることも可能であり、また離解力が優れているため、タブストレーナの穴径を小さく出来、後段の丸穴スクリーンを省略できる事等の提案もされた。更に偏芯タブ(Gタブ)も報告され、技術開発の進化に感心。
②リファイナーの発表では「歯幅×・歯溝」を大幅に小さくしたローインテンシティー効果の事例が報告された。省エネと同時に、板紙では「嵩高い品質が得られ」「家庭紙では強度を保持して柔らかい品質」が得られる特徴が報告され、参加者の関心を引いた。
(3)①オクトパスシステム及び②通紙エンジニヤリングの紹介
(株)小林製作所 発表
①近年の厳しい品質要求、特に坪量プロファイルの均一化が簡単に改善できるオクトパスシステムについて提案された。既に国内で11台が稼動(全世界では92台)し坪量のバラツキRも半分以下に改善され、紙替えの収束時間も大幅に提言され、コストダウンに寄与している事の報告がなされた。
②ウエットエンドからドライエンドまで、洋紙から板紙まで、夫々の紙質に応じた通紙のシステムについて具体的提案とともに、実施例がビデオ紹介された。最近は、ロープレス通紙も多く採用されており、技術の平準化とトラブルの減少に寄与している。