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''平成27年度事業''

平成27年度事業
会告

第68回定時総会審議内容の報告

○平成26年度事業報告(概要)
  第67回定時総会開催:平成26年6月4日
  理事会開催状況
  *平成26年5月12日 ①25年度事業報告・決算報告
             ②役員の選任について
             ③表彰者の選考
             ④第67回定時総会議案書討議
             ⑤紙パルプ技術アドバイザーの承認
             ⑥契約の承認
             ⑦会員の異動
  *平成26年8月18日 ①1/4半期事業・会計報告
             ②26年度収支予算の補正
             ③紙パルプ技術アドバイザーの承
             ④会員の異動
  *平成26年12月15日①2/4半期事業・会計報告
             ②会員の異動
             ③27年度事業の進め方
             ④会費について
  *平成27年3月16日  ①26年度事業報告・会員の異動
             ②26年度決算見込
             ③27年度事業計画
             ④27年度収支予算案
             ⑤第68回定時総会の招集
             ⑥役員の改選について
定期監査     平成26年4月10日 実施
           平成25年度事業報告・収支決算及び財産状況の監査
           公益目的支出計画実施報告書に関する監査
  編集委員会開催(4回):技術情報誌「紙パルプの技術」の編集
             第65巻1~4号発行
  技術研修開催   ①新入社員研修 平成26年7月8日(42名参加)
              ②品質管理セミナー 平成26年10月2日(21名参加)
             ③中小企業技術者研修(中期) 平成26年10月15日~10月31日(25名参加)
              ④機械保全実践技術講座 平成26年11月26日~11月28日(21名参加)
              ⑤電気計装実践技術講座 平成27年1月28日~1月30日(9名参加)
             ⑥中小企業技術者研修(短期) 平成26年2月16日~2月20日(29名参加)
  技術講演会開催 第1回 平成26年5月27日(80名参加)
          第2回 平成26年7月16日(63名参加))
          第3回 平成26年9月24日(42名参加))
          第4回 平成26年12月2日(62名参加))
          第5回 平成27年3月5日(51名参加))
  静岡県包装研究会開催 平成26年11月7日(62名参加)
  見学会開催 *平成26年11月6日実施(日本食品化工(㈱富士工場)  21名参加
        *平成26年11月12日実施(㈱日立産機システム清水事業所) 23名参加
  出前講座 1回実施
  会員交流事業 平成27年新年互礼交歓会開催 平成27年1月26日(146名参加)
 ○会員の状況: 254会員(平成27年3月末)
        維持会員 145社、個人会員(1号) 93人、個人会員(2号)16人
 ○平成26年収支決算報告 別添  貸借対照表 正味財産増減計算書
                  
 ○平成27年度会費について 維持会費の改定 30,000円を40,000円に改定
               個人会費は従来どおり 1号会員 2,000円
                          2号会員 3,000円
 ○役員の改選 
 ○平成27年度事業計画の概要(報告事項)
  製紙工学技術者研修
   ①中期研修(10月)
   ②短期研修(2月下旬~)
   ③新入社員研修(7月)
   ④機械保全(12月)、電気計装(2月)実践研修(各1回)
  技術講演会開催 年5回程度
  品質管理等の講習会 年1回
  包装研究会 年1回
  技術情報誌「紙パルプの技術」の発行(公益目的支出計画事業)
  出前講座 随時
  工場見学会  2回
  会員交流会 (50周年記念大会・新年互礼交歓会) 1月
 ○平成27年度収支予算(報告事項)
 以上を総会にて審議し了承(賛同)を得て閉会した。

方針

平成27年度事業

【方  針】
 紙パルプ産業は、紙・板紙の国内出荷量が低調に推移し、円安による重油・ガスなどの高騰や電気料金の値上げによるコスト増、物価上昇による家計の圧迫などの要因により厳しい状況が続いている。
IT化や省包装、コスト削減、消費構造の変化など、我々紙パルプ産業が取り組むべき課題は多い。このような状況下で、紙パルプ産業が持続発展していくためには、様々な諸課題を克服していくことが求められている。
総合的な競争力の強化、国際的視点での経営戦略、地球温暖化・省エネ対策、それらのベースとなる情報収集能力や技術対応力の向上、更なる新製品開発、新市場の創出などを積極的に進める必要がある。
当協会は、紙パルプ産業界にあって、「製紙メーカ、原材料・薬品・設備メーカ、販売各社と製紙(紙加工)ユーザ」の橋渡し役として、技術交流や人的交流の推進に努めるとともにこれからの紙パルプ産業界を支える人材の育成にも積極的に取り組んできた。
若手技術者に対しては基礎教育と早期戦力化の援助の役割、中堅技術者に対してはレベルアップを図る場を提供しており、来年度も引き続き人材育成、新技術の紹介、人的交流の拡大に向けた施策を実施する。また、本年は、昭和40年の法人設立から50年となることから
記念事業を行う。
具体的には、前年度の成果を踏まえて、本県の紙パルプ業界の振興のため、次の諸事業に取り組む。
*次代を担う技術者の育成を目指し、人材育成のための中期及び短期の技術者研修事業
各研修の内容充実を図るとともに個別要望対応型研修の拡充に努める。
 *自動化・省力化・工程安定化のための計装制御技術研修及び機械設備保全技術研修事業
今年度もポリテクセンターの協力を得て各種保全の技術研修を実施する。
 *新製品開発技術・古紙の高度利用と品質アップ技術・省エネ技術・環境調和技術などの新技術に関する講演会、講習会、見学会の開催
富士工業技術支援センター及び静岡県工業技術研究所富士センター協議会との密接な連携を図る。
 *技術情報誌「紙パルプの技術」の発行
紙パルプに関する知見を広めるための技術情報誌として内容の充実に努め、普及啓発を図るため公益的事業として実施する。
 *会員相互の情報交換と交流を図るための会員交流会の開催
 *「アドバイザー」制度の活用
 *新会員の加入推進

平成27年度 主な事業と活動

【事 業】
 1.製紙工学技術者研修
   (1) 中小企業等の中堅職員養成のため、中期技術者研修
   (2) 中小企業等の新規職員の早期戦力化のための研修
     ① 新入社員研修
     ② 製紙工学過程短期技術者研修
   (3) 人材養成事業として電気・計装保全に関する研修
   (4) 人材養成事業として機械予防保全に関する研修
   (5) テーマ別研修(品質管理等)
 2.技術振興に関する事業
   (1) 先端技術、高度技術を応用した紙パルプの製造法および加工技術、新製品開発、
包装技術等に関する講演会、講習会等の開催
   (2) 省エネルギー、環境調和技術、品質管理向上のための講演会、講習会等の開催
   (3) 先端技術、生産管理技術、環境調和技術の実情を把握するため見学会の実施
   (4) 紙パルプ製造に関する優れた技術報告及び開発の表彰
   (5) 紙パルプ製造に関する図書、資料を備え会員等への閲覧、貸出
     (富士工業技術支援センターとの協働)
(6) 会員相互の情報交換と親睦を図るため交流会の開催
(7) 出前講座等による製紙技術、紙の知識等の普及啓発教育
(8) 「隣の晩御飯シリーズ」の開催
(9) アドバイザー制度
 3.技術情報誌「紙パルプの技術」の発行
   (1) 紙パルプ産業に関する総説、研究論文、報告、新製品・新技術の紹介等を掲載
(2) 年間4回 各500部発行
(3) 既発行冊子の保存(電子データ化)

【事業日程】
 1.会  議
   (1) 総   会       6月
   (2) 理 事 会   (4回)①5月 ②8月 ③12月 ④3月
   (3) 運営委員会   (1回)4月
   (4) 編集委員会   (4回)①6月 ②9月 ③11月 ④2月
 2.研   修
   (1) 新入社員研修     7月 (講師の都合により変更もあり)
   (2) 中期技術者研修    10月 (講師の都合により変更もあり)
   (3) 機械保全技術研修   12月 (講師の都合により変更もあり)
   (4) 電気・計装研修    1月 (講師の都合により変更もあり)
(5) 短期技術者研修   2月~3月 (講師の都合により変更もあり)
   (6) テーマ別研修     随時 例:品質管理等
 3.講演会、講習会、研究会
   (1) 技術講演会   (5回)①5月 ②7月 ③9月 ④ 11月 ⑤1月
    (富士工業技術支援センター及び工業技術研究所富士センター協議会との共催)
   (2) 包装研究会   (1回) 11月
 4.見学会
   (1) 工場見学会   (2回) ①9月 ②11月
 5.会員交流会
   (1) 50周年記念大会・新年互礼交歓会  1月
 6.技術情報誌の発行
(1) 『紙パルプの技術』(4回発行)①7月 ②10月 ③1月 ④3月
 7.会 員 名 簿
   (1) 会員名簿の発行  8月(総会終了後、変更の問い合わせを実施し発行する。)
 8.特別事項
   (1) 法人設立50周年記念事業
(2) 公益目的支出事業の実施
9.その他
   (1) ホームページの多角的活用
静岡県紙パルプ技術協会情報の発信、情報の共有化、技術紹介、催物の案内
   (2) 富士山紙フェアーへの参加 10月
(3) 新会員の加入促進

平成28年度(2016年度)

機械保全実践技術講座(事例・解決編)の実施について

日 時 平成29年3月1日(水)~3日(金)
        (研修時間 18時間)
場 所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室
受講者 14人
(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構静岡職業能力開発促進センター(ポリテクセンター静岡)の全面的なご支援を受け、研修を行いました。
 普段の保全作業の見直しや設備異常の早期発見に役立てていただくことができるよう、一般的な生産設備の機械の保全に関する基本の知識を身につけてもらいました。

  • 研修風景
    画像の説明

中小企業等技術者研修(製紙工学課程・短期)

日時 平成29年2月13日(月)~2月20日(金)
          座学30時間
場所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室
受講者 39人
  内容 製紙の総合的な技術・知識修得の研修です。「製紙概論」「紙料調成機械」「抄紙概要」「古紙処理法」「ワイヤーの構造と機能」「フエルトの構造と機能」「内部添加剤」「家庭紙概論」「紙塗工法」「仕上・包装」「用紙と印刷」の講義を熱心に受講しました。
              
日程表

第5回技術講演会を開催(平成29年2月8日)

参加者:50名
 会 場:富士工業技術支援センター大研修室
(1)【節水シール技術を活用した回転機器の寿命延長と保全コスト削減策のご提案】
A.W.チェスタートン社 中部・東海地区マネージャー 松西 研治 氏

『製紙産業の製造工程ではポンプやアジテーター、スクリーンなど多くの回転機器
が使用されていますが、それらの機器の多くは軸封部と軸受部の故障によって平
均故障期間が決まっているのが現状です。最新の軸封技術においては、使用する
シール水量を60〜90%削減しつつ、軸封寿命を2〜10倍に延長させることが可能
となっています。講演では、最新の軸封技術である節水設計型グランドパッキン、
2分割式メカニカルシール、スパイラルトラック式ブッシングなどを活用したシ
ール水使用量と機器保全コストを同時に低減させる手法をご紹介いただきまし
た。』
 
(2)【ADDOXシステム(アドックス システム)】
山陽施設工業(株) 代表取締役社長 井上 英則 氏
            設計部長    黒岩 純夫 氏

『排水処理のうち、微生物を利用する生物処理では、酸素供給が基本であり、利
用効率の良い供給方法が望まれています。また油の混入が生物処理の大きな障害
となっており、その対策が大きな問題となっております。これらの問題点に対する
技術として、ADDOXシステムと総称し、提案しています。講演では、特に濃縮
酸素を高効率に汚水に直接ウルトラファインバブルのレベルで浮遊させる技
術としてのCFJデバイスを中心に、食品排水での実績などを基に、能力アップ・
水質の安定、ブロワ―電気使用料の削減、汚泥発生量の削減、臭気の発生抑制
等の導入効果等を説明していただきました。)

(3)【最近のヨーロッパにおける水処理技術の動向】
     (株)大善 研究所 所長 上條 正泰氏

『製紙業界等における水処理技術としては、各種の加圧浮上装置が広く利用され
ているが、バブルの発生・混合装置がその心臓部をなしています。新商品とし
て、ヨーロッパで生まれた高効率・省エネ型バブル発生装置(Airjec○R)の販売
を開始しています。著しい省エネ効果と加圧浮上における最適バブルサイズ分
布を有するAirjec○Rの内容について紹介していただきました。またヨーロッパ
(特にイタリア、ドイツ)における加圧浮上とフィルター装置(ディスクフィル
ター、マイクロフィルター、砂ろ過等)の組合せによる水処理システムの実際
の活用例も説明していただきました。』

電気系保全実践技術講座~シーケンス制御回路修復作業およびラダー図の仕様変更

日 時 平成29年2月1日(水)~3日(金)
       (研修時間 20時間)
場 所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室
受講者 11人
(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構静岡職業能力開発促進センター(ポリテクセンター静岡)の全面的なご支援を受け、同センターから各種機材(PLC、パソコン)を搬入し、個人ごとに機器を動かし、回路作成実習を通して、各機器の配線方法、動作を習得し、シーケンス制御回路修復作業及びラダー図の仕様変更を学びました。

研修風景
画像の説明 

平成28年度工場見学会

    日時:平成28年12月12日(月)
    会場:王子マテリア(株)富士工場
       富士市平垣300
    参加人数:44名

 王子マテリア(株)富士工場様の全面的なご協力を得て、今年度第二回目の見学会を開催いたしました。国内最大かつ世界最速の最新鋭白板紙抄紙機(N-2マシン)を見学し、大変有益な見学会となりました。
画像の説明

第4回技術講演会を開催(平成28年11月30日)

参加者:52名
 会 場:富士工業技術支援センター 大研修室

(1)【赤松水力発電所の老朽化更新と売電事業への参入】
新東海製紙株式会社 島田工場 生産本部 原動部 動力課 
課長  牧田 陽介 様 
赤松水力発電所は、昭和32年に建設された特種東海製紙株式会社が所有する水力発電所であります。同発電所は、平成25年で設置後56年が経過し、老朽化による計画外停止等のトラブルが発生し更新の検討を行ってきました。
 老朽化した既存の水力発電所更新による、FITを活用した売電事業についてご紹介いただきました。

(2)【ガスエンジンCGSを活用した地域一体となったエネルギー供給の構築】
静岡ガス(株)/マルチエネルギー事業本部/戦略推進スタッフ 上木 敏 様
      静岡ガス(株)/エネルギー戦略部/電力事業推進担当    笹原 拓郎 様
東日本大震災に伴い、県東部地区においては計画停電が実施され、現行のエ
ネルギーシステムにおける課題が顕在化しました。地域とともに歩む静岡ガス(株)は、本課題に対し静岡県と検討を重ね、本年4月より省エネ・省CO2に優れたコージェネレーション等を活用した新たなエネルギー供給に取り組んでいます。
本講演において、静岡ガス(株)の電力事業の概要、及び本年4月より運転を開始しました発電所についてご紹介をいただきました。

(3)【ボイラーの燃料転換 微粉炭焚きへの改造について】
          興亜工業(株) 動力部汽力課
課長   加藤 浩信 様
2015年10月にC重油から微粉炭への燃料転換工事が完了したN1号ボイラーの改造工事の概要と燃料転換前後のボイラー本体と運転方法等の比較についてご説明いただくとともに、石炭関係設備・灰処理設備の概要と運転方法等の比較や改造前後の脱硝等の環境対策の比較、石炭ボイラーのクリンカー対策等について約1年間の運転実績を踏まえご紹介をいただきました。
(写真:講演風景)
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平成28年度中小企業等技術者研修(製紙工学課程・中期)

日時 平成28年10月12日(水)~10月31日(月) (土日祝日を除く)
     (座学40.5時間、実習18時間 計58.5時間)
場所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室・
  内容 紙・パルプ産業の技術者の皆さんを対象に、製紙の総合的な技術を習得していただく研修です。「製紙原材料概論」「紙料調成機械」「古紙処理法」「抄紙概要」「抄紙機各論」「内部添加剤」「抄紙用具」「紙塗工法」「家庭紙の製造」「用紙と印刷」「品質管理」「製紙工業における省エネルギー」「仕上包装」「パイロットマシン利用抄紙機概要」などの講義と「原料調成・抄紙」「古紙処理」「物性試験」「サイズ剤持ち込み評価」の実習を行いました。
    
受講者 32人
講義風景 
画像の説明
カリキュラム 別添
カリキュラム(PDFファイル)
中小企業等技術者研修カリキュラム

品質管理セミナー研修

日時 平成28年9月28日(水)
座学3時間
場所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室
受講者 36人
内容 品質管理の基本的な考え方、品質管理の歴史、品質管理の全体像、ISO、QCの7つの道具、検査、現場の品質管理、新しい品質管理等について講義をいただきました。
     

講義風景
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第3回技術講演会を開催(平成28年9月14日)(写真:講演風景)

参加者:48名
 会 場:富士工業技術支援センター 大研修室

(1)【ドライヤロール軸受の安定操業と延命化】
『日本エスケイエフ㈱IM事業本部技術部アプリケーションエンジニアリング
                   主席技師   松戸 信仁 様   
『抄紙機には、最大4,000個近くの軸受けが使われていますが、これらの軸受の不具合による計画外の操業停止は多大な損失の原因となります。また軸受の実寿命時間は軸受内部の潤滑油膜形成が難しいドライヤロール軸受において大きなバラツキが生じる傾向にあることから、重点管理が必要なパートと言えます。SKFにおける過去100年以上のドライヤロール軸受損傷原因調査と事故防止対策効果の検証結果から、主原因の特定及び対策技術が向上しています。今回はドライヤロール軸受の延命化及び軸受交換による突発停止の防止に有効な最新技術を紹介していただきました。』
(2)【潤滑管理とメインテナンス】
日本エスケイエフ(株)潤滑ビジネスユニット
シニアセールスマネージャー  奈良 幸敏 様
『予防保全の観点から潤滑機器でお役立ちできる情報をご案内していただきました。潤滑と言ってもエンジンラッパ、グリスガン等で行う手動潤滑、ハンドポンやワンポイント潤滑機器等で行う半自動潤滑、 分配器などを配し定量を一定間隔で潤滑する自動潤滑と、各種用途に合わせシステムは多様です。 その基本構成とシステムに即したポートフォリオのご紹介、特に今回はチェーン潤滑に関するご提案を中心に説明をいただきました。』

(3)【流体清浄度管理用最新フィルターの技術紹介】
日本ポール(株)応用技術研究所
シニアテクニカルスペシャリスト 難波 竹巳 様
『油圧・潤滑機器の信頼性・安定性向上化に対処し、高性能化した新製品「アサロン・フィルター」の紹介とアサロン・フィルターの性能評価を実施している脈動流清浄度安定化試験方法及びβ値について説明をいただきました。また油圧・油圧潤滑機器の予防保全を講じるための流体清浄度管理モニター「PCM500」について、製品の計測原理や計測方法、活用方法の紹介説明及び液体清浄度管理用PALL製品のご紹介をいただきました。』

講演風景
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平成28年度工場見学会

    日時:平成28年8月3日(水)
    会場:特種東海製紙(株)島田工場
        島田市向島町437-9
    参加人数:44名

 今年度の工場見学会は、特種東海製紙(株)様の全面的なご協力を得て、同社の島田工場にて開催いたしました。最新のペーパータオル用紙生産設備の稼働状況や赤松水力発電所を見学し、大変有益な見学会となりました。
画像の説明
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第2回紙関連技術講演会を開催

   平成28年7月13日(水)
   参加者:83名 
   会 場:富士工業技術支援センター大研修室

(1)【労働災害の防止について】
富士労働基準監督署 安全衛生課 課長 井出田 倫孝 氏
『富士労働基準監督署における休業4日以上の労働災害発生状況は、平成26年は
453件、平成27年は525件と72件の大幅増加となっており、特に「パルプ・
紙加工」の業種においては、21件の増加と、27年の増加の主たる原因となっ
ています。「パルプ・紙加工」の業種における労働災害の発生原因や起因物を分
析し、労働災害発生の原因や問題点を明らかにし、労働災害を減少させるため取
り組むべき事項について説明していただきました。』

(2)【フォークリフトの検査、管理、労働災害の防止について】
㈱トモエ商会  産業車両整備部 課長 小鈴木 亨 氏
『フォークリフトを安全に運行するために必要な基礎知識であるフォークリフトの検査種類、上手な管理方法、災害防止対策等について事故事例を踏まえてお話しいただきました。』

(3)【CNFの大量開繊を、安価・低圧・シンプルに達成できる要素技術のご紹介】
(株)OHR流体工学研究所 代表取締役社長 植松 秀人 氏
『セルロースナノファイバーの大量生産を、安価・低圧でシンプルに達成できる製造技術の紹介、及び圧力タンク式の浮上分離(加圧浮上)を特殊パイプによって改善し凝集剤コストを削減する方法や、白水タンクでの特殊曝気によりスラコン剤を削減し抄紙工程での欠点や損紙の減少につなげた事例等について、講演していただきました。またマイクロバブル水の生成を実演していただきました。』



平成28年度 新入社員研修(中小企業等技術者研修製紙工学課程)

日 時 平成28年7月6日(水)
      (研修時間 6時間15分)
場 所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室
受講者 44人
  内容 紙・パルプ産業の入社1年未満の技術者の皆さんを対象に、紙についての一般知識、紙の原材料、古紙処理、抄紙、仕上げ・加工等の概論についての講義と富士工業技術支援センターのパイロットマシン、試験設備等見学の研修を実施しました。
     ご参加ありがとうございました。

総会開催       

第69回定時総会は、来賓に富士市の仁藤哲副市長、静岡県の影山敦彦経済産業部商工業局地域産業課長、佐藤廣美富士工業技術支援センター長等をお迎えし、平成28年6月8日、ホテルグランド富士にて開催しました。
(会員出席者 71名、委任状提出者103名 計174名)
 第1号議案 平成27年度事業報告及び収支決算報告並びに監査報告に関する件
 第2号議案 平成28年度会費に関する件
 第3号議案 役員の補欠選任に関する件
  以上が提案され、満場一致にて可決された。

 続いて、今総会をもって退任される音羽徹副会長に感謝状を、また協会の運営及び製紙産業の発展に功績のあった石川眞様、山本誠様に功績表彰を贈呈した。
 引き続き、技術表彰、優秀開発表彰を贈呈した。
○技術表彰 「ドライトナー印刷物のリサイクル適性評価」
(協会技術情報誌「紙パルプの技術」第66巻第1号)
             富士工業技術支援センター
 深沢 博之  様
                       鈴木 悠介 様
 
 ○優秀開発表彰  製紙ロールへの溶射皮膜技術の適用(抄紙機全パート及びワインダー、コーター等加工機用ロール全般への適用)
          トーカロ株式会社  代表取締役 三船 法行 様
 
特別講演 
特別講演は、日本製紙㈱研究開発部CNF事業推進室長の河崎雅行様に「CNF開発の動向と展望」をテーマに講演をしていただきました。

会員の皆さんには格別のご協力を賜り、円滑に総会を執り行うことができました。ここに謹んで感謝申し上げます。
本年度も、当協会興亜工業㈱の大久保賢治会長のもと、皆様のお役にたつ協会として各種事業に取り組んでまいりますので、引き続き、会員の皆様のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

第1回技術講演会を開催(平成28年5月24日(火))(写真:講演風景)

参加者:50人
会 場:富士工業技術支援センター大研修室

(1)【全有機体炭素計 TOC計の基礎と実際, 製紙排水への適用】

㈱島津製作所 分析計測事業部グローバルマーケッティング部
プロダクトエキスパートグループ 
            環境計測担当マネージャー 中上英人 様
『全有機体炭素計/TOC計は,排水管理から水道水,河川水,純水の管理まで水の有機物汚染管理に幅広く使用されています。
本講演ではBODやCODといった従来からある測定メソッドに対して多くのメリットのあるTOCについて,その原理や測定の実際と㈱島津製作所社のオンラインTOC計を題材に、安定的な動作の為の構造/工夫 及びメンテナンスを減らす為の構造/工夫について御紹介いただいた。
またセルロースを多く含み流路・管路が『詰まり易い』製紙排水の連続監視を行なうTOC計の例についてご紹介いただいた。』
画像の説明



(2)【輸送環境の振動試験】

IMV㈱  取締役 DSS事業本部長    青木秀修 様
『世の中の工業製品は,メーカから出荷された後,輸送,保管,使用の各段階で,振動・衝撃などの動的環境ストレスにさらされます。製品は,このような環境に耐え,要求された機能,性能を満たす必要があります。この事を確認・検証するため,開発段階や量産品の抜取り及び出荷前に様々な検査が行われます。本講演会では,環境試験の一つである振動試験を取り上げ,動的環境ストレスの種類、そして広く実施されている輸送環境の振動試験の実施方法や関連規格について,基礎から解説いただいた。』
画像の説明



(3)【計測からはじまる省エネ 儲かる化の実現】

アズビル株式会社 アドバンスオートメーションカンパニー
      中部支社 営業技術グループ 課長代理 菅井一喜 様
『アズビル㈱社では、省エネパートナーとして、省エネの“ネタ”探しから、具体的な提案、省エネ実現まで一貫した支援を行うことで、エネルギーコスト削減を提案しています。
今回は、同社の豊富な経験をもとに、計測等によるエネルギーの「見える化」「見せる化」「省エネ制御」だけでなく、省エネに貢献する設備更新の提案、更なる省エネ施策まで提案し、『儲かる化』に繋がる“エネルギーコスト削減”の実現について講演していただいた。』
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その他講演風景
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平成27年度(2015年度)

設立50周年記念式典及び祝賀会・新年互礼交歓会

本協会は、昭和23年に誕生し、昭和40年度に社団法人となり、この平成27年度、法人設立50周年を迎えることができました。この間、静岡県紙パルプ産業にかかる学術・技術の交流促進と技術者の育成に携わってきました。
これもひとえに諸先輩、会員各位、富士工業技術支援センターをはじめとした関係行政機関、関連諸団体のご支援・ご協力の賜物と心より感謝申し上げます。
今年度は、50周年を記念して式典を開催し記念誌「50年のあゆみ」を発刊しました。
50周年をひとつの通過点として、これからも地場産業「紙パルプ産業」の発展のため一層努めてまいります。
開催日時:平成28年1月26日(火)
場所:ホテルグランド富士
参加者:184人
静岡県商工業局長渡邉吉章様、富士市長小長井義正様、富士工業技術支援センター長神谷眞好様、静岡県紙業協会常務理事天野厚巳様、歴代の会長、副会長、役員各位を来賓に迎え、多くの皆様の参加を得て盛大に式典を執り行うことができました。
また、永年に亘って協会の各種事業に対し講師派遣等のご支援をいただいた会員企業12社に感謝状を贈呈しました。
相川鉄工㈱、㈱IHIフォイトペーパーテクノロジー、荒川化学工業㈱
王子エフテックス㈱東海工場、王子マテリア㈱富士工場、川之江造機㈱
㈱小林製作所、星光PMC㈱、特種東海製紙㈱、日本製紙㈱富士工場
日本製紙パピリア㈱原田工場、ハリマ化成㈱

記念式典に続いて祝賀・新年互礼交歓会を行い、懇親を深めることができました。
恒例の福引抽選や年男への記念品贈呈などで賑わいました。
福引抽選会にご協賛いただいた会社
  相川鉄工㈱、荒川化学工業㈱、㈱小林製作所、星光PMC㈱、㈱大善
㈱日刊紙業通信社、ハリマ化成㈱、㈱丸石製作所 
           御礼申し上げます。ありがとうございました。

*記念式典1 大久保賢治会長式辞

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*記念式典2 祝辞 渡邉吉章静岡県商工業局長

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*記念式典3 祝辞 小長井義正富士市長

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*記念式典4 感謝状贈呈

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*祝賀会・新年互礼交歓会 音羽徹副会長挨拶

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*祝賀会・新年互礼交歓会 懇親風景1

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*祝賀会・新年互礼交歓会 懇親風景2

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平成27年度 電気・計装実践技術講座~PLC制御技術~三菱シーケンサ編~

日 時 平成28年2月3日(水)~5日(金)
      (研修時間 20時間)
場 所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室
受講者 9人
  内容 生産設備の電気・計装技術を習得していただく研修を行いました。
(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構静岡職業能力開発促進センター(ポリテクセンター静岡)の全面的なご支援を受け、同センターから各種機材(PLC、パソコン)を搬入し、個人ごとに機器を動かし、回路作成実習を通して、各機器の配線方法、動作を習得し、PLC制御技術(三菱シーケンサ)を学びました。

*研修風景 

写真1
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写真2
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写真3
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第4回紙関連技術講演会を開催(平成28年2月9日)

参加者:76名 
    会 場:富士工業技術支援センター大研修室
(1)【クロフタ装置のご紹介】
㈱アクアプロダクト アクア事業部 営業部 環境エンジニアリングG 飯田周三氏
『日本フイルコングループの㈱アクアプロダクトは、紙パルプ業界における原料回収・水回収や環境保全には軸足をおきながら、さらに用途の深化・適応性の拡大を図っている。今講演では、加圧浮上装置を主体として世界展開を図るクロフタ社のクロフタ装置について、従来から言われてきたKROFTA=スーパーセルの概念を、スーパーセルは「one of them」として視点をかえて商品枠を提示しKRFTAの多様性を紹介していただいた。』 
講師 飯田周三氏
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講演風景1
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(2)【薬剤を用いた排水処理の機能改善と臭気対策】
無臭元工業㈱  水・環境ソリューション部        林 賢治氏『環境対策目的として、ハード面の投資を行いにくい中で、無臭元工業㈱では薬剤に特化したソフトメーカーである特徴を生かし、既存施設の枠内で薬剤を用いたソリューション提供を行っている。 排水処理用微生物製剤「メルトラーゼ」による負荷および排水性状の変動対策、固液分離トラブル対策活性汚泥養生運転手法によるシャットダウン対策等であり、各種消臭剤によるペーパースラッジの長期積み置き対策、脱水機周辺の環境改善、ドライヤーダクト排気臭気対策等である。このような環境排出負荷低減を目的とした対策事例をご紹介いただいた。』
講師 林 賢治氏
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講演風景2
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(3)【排水処理設備について】
相川鉄工㈱       技術営業部       課長     浦田治朗氏
『製紙工場では、排水処理設備は不可欠であり、多大な設置スペースが必要な沈殿
槽よりも、コンパクトな浮上槽が選択される事が多くなった。また、老朽化に伴う
設備更新の際には、より高処理量、省スペース、設置工期の短さ、管理のしやすさ
が重要視されている。相川鉄工㈱では,カナダのポセイドン社が開発した加圧浮上
槽ポセイドンクラリファイヤーを製紙業界等に納入し、1994年の日本国内での1号
機納入からこれまでに90台余りを納入してきた。同機は加圧浮上分離装置で、従来
型方式に比べよりコンパクトで高性能であるとの評価を受けている。今回はポセイ
ドンクラリファイヤーの原理と最新機器である「サターンP型」についてお話しい
ただいた。』
講師 浦田治朗氏
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講演風景3
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平成27年度 中小企業等技術者研修(製紙工学課程・短期)

日時 平成28年2月22日(月)~2月26日(金)
        座学30時間
場所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室
受講者 31人
  内容 製紙の総合的な技術・知識修得の研修です。「製紙概論」「紙料調成法」「古紙処理法」「家庭紙概論」「抄紙概要」「円網抄造」「仕上・包装」「紙塗工法」「用紙と印刷」「内部添加剤」の講義を熱心に受講しました。
講義風景1
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講義風景2
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講義風景3
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講義風景4
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カリキュラム 別添
別紙参照(カリキュラムシート)
カリキュラム表(PDFファイル)
カリキュラム表

第5回技術講演会を開催(平成28年3月8日)

参加者:84名
 会 場:富士工業技術支援センター大研修室
(1)【溶射皮膜の基本特性と紙パルプ分野への適用事例】
トーカロ㈱     営業本部         岩根公明氏
『近年紙パルプ分野において溶射技術の適用事例が飛躍的に増加している。理由と
して、他表面処理と異なり、紙パルプ機械の様々なニーズ(耐摩耗性、非粘着性、
高剥離性、高摩擦特性等)に対応できることが挙げられる。
今回は、溶射皮膜の基本特性を述べると共に、近年適用事例が大きく伸長しているワイヤーパートにおけるワイヤーロール、ターニングロール等、及び家庭紙用ヤンキードライヤーロールを主体に、また一般多筒ドライヤーロールの汚れ対策として新たに開発された、現地施工が可能な非粘着溶射皮膜(皮膜名称:DryOnyxH)を紹介していただた。』   
講師 岩根公明氏
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講演1
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(2)【VigilanceTM=BTG振動測定器によるチャタマーク防止システム】
スペクトリス㈱BTG事業部 Duroblade取締役 前川卓爾氏
『ティッシュマシンにおいて、ヤンキードライヤーの傷(チャタマーク)は最も頭
を痛める事故である。ヤンキー研磨にかかる費用もさることながら、研磨のため
にマシンを停止する日数を考えると、極めて大きな損失が予測される。また、近
年の溶射スチールドライヤー導入の傾向を見ても、何らかの予防保全の対策を講
じることが大事である。
BTGはこうしたマーケットのニーズに対応し、膨大な損失を防ぎ、生産効率を向
上させるためにヤンキー傷防止対策として、振動測定分析機器(Vigilance TM)
を開発している。ちなみにVigilance=ビジランスとは『不寝番』という意味であり、
今回は、文字通りヤンキーを寝ずに守ってくれる頼もしいシステムについてお話し
いただいた。』    
講師 前川卓爾氏
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講演2
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(3)【ベストフォーマーとDCT60クレセントフォーマーについて】
川之江造機㈱      取締役設計部長     合田真二氏
『家庭紙を生産するために開発したベストフォーマは、真空脱水の基本コンセプト
で品質と生産量向上、省エネルギー、操作性を改善しながら200台以上の実績を
積み重ねている。また、Valmet社との提携によるDCTマシン(クレセントフォ
ーマ)も日本国内および中国へ導入しており、今後両マシンともさらなる生産効
率UP、省エネが期待される。
今回は、ティッシュ、トイレおよびタオル抄造など多品種の抄造が可能なベスト
フォーマの最新モデルラインナップと同等生産量ティッシュマシンとして昨年稼働したValmet川之江DCT60について紹介していただいた。』  
講師 合田真二氏
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講演3
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「隣の晩御飯シリーズ」コアレックス信栄㈱見学会

今年度の工場見学会≪隣の晩御飯シリーズ≫は、コアレックス信栄㈱様の全面的なご協力を得て、同社の新工場にて開催いたしました。最新鋭工場の生産工程を見学し技術・設備を目にし、また資源回収の啓発や地域住民等の提携の取り組みにも触れ、大変有益な見学会となりました。
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見学①

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見学②

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平成27年度講習会 「改正労働者派遣法及びストレスチェック制度」講習会

 1 開催日 平成27年12月9日(水)
 2 場 所 静岡県富士工業技術支援センター 大研修室
3 内 容 
(一社)静岡県紙業協会との共催で、9月30日に施行された改正労働者派遣法(労働者派遣事業の許可性なと)、12月1日に施行されたストレスチェック制度について制度の概要、行政の対応、企業が取り組むべきこと等について解説していただいた。
 4 講 師 改正労働派遣法:静岡労働局 粕谷純一需給調整指導官
ストレスチェック制度:静岡労働局 佐藤康之労働衛生専門官
 5 受講者 30人

講習風景①

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講習風景②

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平成27年度機械保全実践技術講座(空気圧実践技術)

日 時 平成27年12月16日(水)~18日(金)
       (研修時間 20時間)
場 所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室
受講者 11人
  内容 紙・パルプ産業の技術者の皆さんを対象に、生産設備の機械保全技術を習得していただく研修を行いました。(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構静岡職業訓練支援センター(ポリテクセンター静岡)のご支援ご協力をいただき、空気圧技術の基礎的知識から機器の内部構造・動作原理について習得しました。
 **カリキュラム 別添
スケジュール表(PDFファイル)
機械保全実践技術講座スケジュール

講義風景①

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講義風景②

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講義風景③

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第59回 静岡県紙業振興大会開催

日時:平成27年11月18日(水)
場所:ホテルグランド富士
桑原直彦経済産業省紙業服飾品課長補佐、渡辺吉章静岡県経済産業部商工業局長、小長谷義正富士市長等を来賓に迎え、盛大に開催されました。
大会宣言「豊かで快適な社会づくりに貢献し、製紙業界の成長と発展を目指そう」を採択し、この実現のため「豊富な技術力で高付加価値の製品を開発し新たな需要を掘り起こす」「製紙業界の発展のため、次世代を担う人材の確保と育成に努める」「紙リサイクルを促進し、更なる古紙利用率アップに挑む」を目標に、鋭意努力することを誓いました。
また、紙業界発展に貢献した功労者の表彰が行われ、永年に亘って地域社会や紙業界活動に積極的に取り組んでこられた佐野一氏 (㈱丸興佐野錦一商店代表取締役社長)、一ツ山繁氏(一ツ山産業㈱代表取締役社長)が静岡県知事表彰を受賞されました。当協会の相川鉄工㈱、㈱小林製作所、㈱田島鐵工所、特種東海製紙㈱、特種メーテル㈱、日清紡ペーパープロダクツ㈱の社員の方々13名が優良従業員として静岡県紙業振興協議会会長表彰を受賞されました。おめでとうございます。

静岡県紙業振興協議会会長表彰謝辞

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静岡県紙業振興大会

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「第3回 富士山紙フェアに出展しました」

平成27年10月24日、25日に、富士市産業交流展示場「ふじさんめっせ」で行われ1万7千人余が来場した「第3回富士山紙フェア」に参加しました。
 「紙のまち富士」を全国に発信する会場に、当協会もブースを設け、技術情報誌「紙パルプの技術」の最近発刊の各号の展示・配布を行いました。
 製紙会社の方や「紙」に興味のある一般の方々も手に取られ、30人余の方がお持ち帰りになりました。
 会場全体では、製紙や紙加工の企業を中心として出展し、49のブースが設けられ、各ブースで家庭紙製品の即売やゲーム等が行われました、多くの親子づれで賑わっていました。子ども向けには、段ボール巨大迷路、トイレ紙積み上げコンテストなどのほか、各ブースでは富士の紙の紹介も行われました。
 ステージでは、日本一に輝いたチアリーディング、長縄跳び、津軽三味線演奏等が行われました。
 展示コーナーには、紙の歴史、長網式抄紙機の模型(特種東海製紙㈱提供)、製紙工場の映像や富士山オブジェ、工場夜景写真、特種東海製紙㈱の紙アート展「紙わざ大賞」入選作品が多数展示され、多くの来場者の歓心を得ていました。長網式抄紙機模型の展示コーナーには、当協会の技術アドバイザーを配置し製紙工程や抄紙機の解説を行っております。説明資料として用意した「こどものための紙のお話し」(富士市博物館)170部全てがなりなりました。
 会員企業の出展ブースも盛況で、二日とも人だかり一杯で賑わっておりました。
第1回、第2回の開催に続き、盛況に執り行われた「第3回富士山紙フェア」
の成功に当協会がささやかながら協力できたことを喜ぶとともに、引き続き、第4回でも、紙の持つ可能性、地域産業の底力を発展させるよう取り組んでまいります。

*抄紙機模型説明風景①

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*抄紙機模型説明風景②

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*抄紙機模型展示コーナ

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*静岡県紙パ技術協会ブース

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*展示ブース①

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*展示ブース②

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*展示ブース③

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*展示ブース④

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*展示ブース⑤

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*展示ブース⑥

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*展示ブース⑦

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*展示ブース⑧

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*展示ブース⑨

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*展示ブース⑩

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平成27年度中小企業等技術者研修(製紙工学課程・中期)

日時 平成27年10月6日(火)~10月22日(木) (土日祝日を除く)
     (座学40.5時間、実習24時間 計64.5時間)
場所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室・
  内容 紙・パルプ産業の技術者の皆さんを対象に、製紙の総合的な技術を習得していただく研修です。「原材料概論」「紙料調成法」「紙料調成機械」「抄紙機各論」「最近の抄紙機」「内部添加剤」「用紙と印刷」「紙塗工法」「古紙処理法」「仕上包装」「製紙工業における省エネ」「品質管理」「家庭紙の製造」などの講義と「紙料調成・抄紙」「古紙処理」「物性試験」「包装試験」「異物分析」の実習を行いました。
    
  受講者 18人

*パイロットマシン見学

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*講義風景1

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*講義風景2

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*講義風景3

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*講義風景4

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*実習風景①

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*実習風景②

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*実習風景③

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*実習風景④

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*実習風景⑤

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*実習風景⑥

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*カリキュラム 別添

平成27年度中小企業等技術者研修カリキュラム表

第3回技術講演会(計装特集)を開催(平成27年9月16日)(写真:講演風景)

参加者:60名
 会 場:富士工業技術支援センター 大研修室

(1)【シュープレスベルトの最新技術動向】

イチカワ㈱ 技術部          課 長    上島和昭 氏
『今講演では、まず、シュープレスの登場と拡大してきた経緯に触れ、シュープレスベルトの開発の歴史、製紙工程における操業上の要求課題とその解決にどのように取り組んできたかをお話しいただき、続いてイチカワ㈱社のシュープレスベルトの最新の開発動向、新製品等についてご紹介いただいた』
講師 上島和昭氏
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講演風景1
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(2)【革新的なシリンダードライヤ用軸上減速機及び先進的な強制循環給油装置】

㈱マツボー 産機一部 製紙機械グループ グループ長 高橋智昭 氏
『シリンダードライヤのギアトラブルを解決し、マシン増速やオイル飛散の防止を実現したシリンダードライヤ用軸上減速機、独AS Drives&Services社の「フレソギア」を紹介していただく。併せて強制循環給油装置「ルーブリフレックス」及び「フレキソフロー」についてその先進的な特徴、実績等お話しされた。』
講師 高橋智昭氏
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講演風景2
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(3)【ワイヤーの歴史と最新動向】

日本フイルコン㈱ 製紙・機能ファブリックカンパニー
技術開発部 技術担当課長兼開発担当課長 村上晋也 氏
『近年、品質の向上、生産性の向上を強く希求する製紙メーカー各社から、高生産性、高品質のワイヤーを求められている。そのような要求に応え、100年に亘ってワイヤーの研究・開発に日々取り組んできた日本フイルコン㈱のワイヤーの歴史及び最新の縦糸接結方式プラスチックワイヤー(WSB)の特徴、性能等を解説いただいた。』
  講師 村上晋也氏
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講演風景3
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第2回紙関連技術講演会を開催(平成27年7月16日)

参加者:84名 
 会 場:富士工業技術支援センター大研修室

(1)【労働災害の防止について】
富士労働基準監督署 安全衛生課 地方産業安全専門官 須村 高紀 氏
富士労働基準監督署における休業4日以上の労働災害が平成25年は454名、平成26年は453名と1名のみ減少したが、死亡災害は平成25年5名に対して平成26年は9名と増加しています。近年は、災害の大幅な減少は見られず、死亡災害等の重大な災害が多く発生しています。このような状況下、労働災害を減少させるためには、基本に戻り、危険の感受性を高めることが必要であり、災害事例等を用いて労働災害の予防等についてお話しいただきました。
   →講師 須村高紀氏
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(2)【混入リスクに基づく防虫管理の考え方と実践】
アース環境サービス㈱  学術部 学術担当課長代理 島﨑 光臣氏
製品への昆虫の付着・混入を防止し、効果的かつ効率的な予防管理プログラムを構
築するために、工場毎の建屋やライン構造の特徴、混入が危惧される昆虫種の生態情報などを利用して、対象工場における昆虫の付着・混入リスクを想定することが重要となります。本講演では昆虫付着・混入リスクに基づいた防虫管理を進めるための基本作業とリスク分析について、具体例を挙げて解説していただきました。
 →講師 島﨑光臣氏
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(3)【五條製紙㈱の環境負荷低減の取組】
五條製紙㈱     製造部         参与 木村 進 氏
約40年の間に公害問題から地球環境問題へ変化し、環境負荷の低減は事業所の責務になっています。五條製紙㈱では、視点を変えて様々な工夫によって、環境負荷の低減を実施してきた。この五條製紙㈱の取り組み方法について、水質監視方法の改善、ボイラー燃料の燃料転換と設備の省エネルギーによる温室効果ガスの削減等の実施した事例を上げて紹介していただきました。
→講師 木村 進氏
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講演風景1
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講演風景2
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講演風景3
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平成27年度 新入社員研修(中小企業等技術者研修製紙工学課程)

日 時 平成27年7月9日(木)
    (研修時間 6時間15分)
場 所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室
受講者 46人
  内容 紙・パルプ産業の入社1年未満の技術者の皆さんを対象に、紙についての一般知識、紙の原材料、古紙処理、抄紙、仕上げ・加工等の概論についての講義と富士工業技術支援センターのパイロットマシン、試験設備等見学の研修を実施しました。

研修写真

  • 講義風景1
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  • 講義風景2
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  • 講義風景3
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  • 見学 富士工業技術支援センター パイロットマシン
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  • 見学 富士工業技術支援センター 紙検査室
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  • 見学 富士工業技術支援センター 試験用製紙設備
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平成27年度講習会 「マイナンバー制度」

1 開催日 平成27年6月19日(金)
2 場 所 静岡県富士工業技術支援センター 大研修室
3 内 容 マイナンバー制度の概要と最近の税務動向
(一社)静岡県紙業協会との共催で、10月からスタートする「マイナンバー制度」について、制度のあらまし、行政対応、民間企業が取り組むべきこと等について解説していただいた。
4 講 師 いずみ公認会計事務所・税理士法人IBS 
公認会計士・税理士  和泉清明 氏
5 受講者 70人

  • 講師 和泉清明氏
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  • 講義風景
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総会開催

 第68回定時総会は、来賓に富士市の仁藤哲副市長、静岡県の木野雅弘経済産業部商工業局地域産業課長、神谷眞好富士工業技術支援センター長等をお迎えし平成27年6月10日、ホテルグランド富士にて開催しました。
 (会員出席者 71名、委任状提出者117名 計188名)
 
第1号議案 平成26年度事業報告及び収支決算報告並びに監査報告に関する件
 第2号議案 平成27年度会費に関する件
 第3号議案 役員の選任に関する件
  以上が提案され、満場一致にて可決された。
 
続いて、今総会をもって退任された佐野武男会長に感謝状を、また協会の運営及び製紙産業の発展に功績のあった佐野武男様、西田友昭様、村野博史様に功績表彰を贈呈した。
 引き続き、技術賞を贈呈した。
技術賞 「家庭紙工場における歩留り低下要因の追求とその影響評価」
(協会技術情報誌「紙パルプの技術」第65巻第1号)
             富士工業技術支援センター
                   河部 千香  様
                   堤  慎一 様
                   深沢 博之 様

特別講演会 
特別講演は、京都大学紙材料研究室 山内龍男先生に「紙物性研究の動向と展望」をテーマに講演をしていただきました。

会員の皆さんには格別のご理解・ご協力を賜り、23年ぶりの維持会費の改定や役員改選等重要議題をご審議いただきご承諾いただきました。円滑に総会を執り行うことができました。ここに謹んで感謝申し上げます。
このたび当協会会長就任された興亜工業㈱の大久保賢治会長のもと、皆様のお役にたつ協会として各種事業に取り組んでまいりますので、引き続き、会員の皆様のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

(以下写真添付)

総会 佐野会長挨拶

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  • 来賓祝辞 富士市の仁藤哲副市長
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  • 来賓祝辞 静岡県の木野雅弘経済産業部商工業局地域産業課長
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表彰式 

  • 感謝状贈呈 佐野武男様
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  • 功績表彰 西田友昭様
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  • 功績表彰 村野博史様
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  • 技術賞 富士工業技術支援センター 河部 千香  様他
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特別講演 講師写真(山内龍男先生)

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  • 講演風景
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懇親会 大久保賢治新会長挨拶 

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  • 懇親会風景1
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